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山形・米沢市と新潟・村上市を結ぶ小国街道(国道113号)を挟んで、北に朝日、南に飯豊、東北を代表する大きな山塊がある。ブナの新緑を求め、23日と24日、その両方を歩いた。

22日昼過ぎ、大井沢に到着。2カ月前、白一色だった大井沢は新緑に包まれていた。
宿に入るにはまだ早いので、2時間ほど山麓を散策し、温泉(湯ったり館)に入って、今朝、東北道のSAから予約を入れた「朝日山の家」にチェックインした。
朝日山の家は女生徒でイッパイ。聞けば、仙台の中学生17人、体験学習で、昨日・今日、泊まっているという。はじめは断っていたが、毎年5月、地区をあげて、静岡や福島など全国からの要請を受け入れるようになったそうだ。
一般客は出張という感じの若い男2人と私たち夫婦。川魚や山菜タップリの夕食をタラフク味わい、就寝。oisawa1oisawa2oisawa3
  3月14日朝の「朝日山の家」    5月22日夕の「朝日山の家」     月山と寒河江川(大井沢)

朝日連峰鳥原山(5月23日)
翌朝(23日)、中学生たちは田植えに、私たちはトレッキングにぶな峠へ。
ぶな峠は宿のご主人お勧めの登山口。県道27号線から地蔵峠線(町道?)へ分岐し、朝日鉱泉へ行く途中にある。ガイドブックには紹介されていなかったが、鳥原山への最短コースで、山開きの日(毎年6月第3日曜)、地元の人はここから登るという。

朝日鉱泉は、多くのガイドブックに縦走コースの起点として紹介されているが、地元の人はほとんど利用しないそうだ。私たちも朝日鉱泉を入山口と予定し、昨日下見に向かったが、手前数㌔で道路損壊・補修工事のため通行止になっていた。昨年もそういうことがあったらしい。朝日山の家の先代(91歳でまだご健在とのこと)が槙有恒さんと友好があったことは、2007.3.16のブログに書いたが、晩年の槙さんは植村直己さんをポーターに、ぶな峠から朝日岳に登られていたそうである。

道路わきのスペースに車を留め、トレッキング開始。道は沢沿いにつけられている。ほどなく、丸太の一本橋が、雪解けで増水した流れに没している箇所に出くわした。登山靴を1/3ほど濡らしながら対岸へ渡る。続いて、丸太二本橋のうちの一つが落ちかかっている難所。“段違い平行棒風”に応急修理をしてここも何とか克服したが、3度目の渉沢で断念。登山口に引き返し、すこし大井沢方面へ戻って、古寺鉱泉へ。山開きまでにはこの登山道も整備されるだろう。
古寺鉱泉は手前に広い駐車スペースがあり、そこから5分ほど歩くが、渓流沿いに建つひなびた鉱泉である。古寺鉱泉からは、昨日下見した朝日岳へ直接登るコースと鳥原山を経由して朝日岳に登るコースがある。マイナーなコースであることは十分予想されたが、時計も9時をまわっており後者を選ぶ。
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鳥原山の主尾根から派生した、畑葉峰とおぼしき山に登りつめている尾根をたどる。踏み跡は皆無である。ブナの若葉が陽射しを浴びて輝いている。ところどころ、ムラサキヤシオとタムシバの赤紫とシロが彩りを添える。
樹間に、雪を抱く朝日連峰の主峰が垣間見えるようになった。遠くにはこれまた残雪豊かな月山。おそらくすこし1000㍍に満たない標高であろうが、登山道にところどころ雪が目立つようになり、やがて、畑葉峰から鳥原山の主尾根に取りついた(と思われる)あたりで、大きな雪だまりに前途を阻まれた。
夏の登山道が雪で隠されていると、とくに帰りで道に迷いやすい。ブナの新緑も満喫したことだし、ここは迷わず下山と決め、車に戻って(12時過ぎ)、宿の奥さんがサービスしてくれたおにぎり弁当を食べる。
鳥原山がアプローチだけで終わったおかげで時間はタップリあり、今日中に飯豊・川入に行くことにする。大井沢と川入は朝日連峰と飯豊連峰、長大な2つの山塊の北と南にあるので、100㌔を越す大移動である。

asahi3 県道27号線の約5㌔の長いトンネル(大井沢トンネル、トンネルに入る前に朝日連峰をワンショット)を出てまもなくの柳川温泉に立ち寄る。宿のご主人が山形で“ピカ一”と薦めた温泉、100㌫源泉かけ流しであった。ただし、少々熱すぎるので水で薄めたが…。大井沢温泉も源泉である。
サッパリしたあと、大江町から国道287号を米沢、米沢から国道121号を喜多方市へ。米沢で夕食用の駅弁「牛肉どまんなか」を仕入れる。国道121号の山間部は、トンネルと橋が交互に続く“土木技術の粋を結集した”国土交通省ご自慢の道路である。建設途上にあり、橋とトンネルは喜多方郊外まで延びるらしいが、今の県道を整備すれば十分のような気がする。

道の駅「喜多の郷」に18時30分到着。温泉(蔵の湯)が併設され、コンビニ(セブン-イレブン)も200㍍ほどのところにあり、なかなか便利な道の駅であることが分かった。ナビによると、ここから川入にある飯豊鉱泉まで28㌔である。


飯豊連峰地蔵山(5月24日)
道の駅を7時に出る。本日の朝・昼は昨夜調達してあったので、コンビニは素通りして川入へ。川沿いの林道は狭くなったり広くなったりの道であったが、手前120㍍部分が工事中で、通行できる時間は夕方~翌朝と昼間は1時間ごと。その[夕方~翌朝]に間に合って、待たされることなく、数軒の民宿が立ち並ぶ川入集落に到着。そこから目と鼻の先のはずの飯豊鉱泉への“車道”が分からず、歩き始めたが、運よく庭先に出ていたおじいさんに道を尋ねたところ、歩けばキャンプ場まで20分ぐらいかかるから車で行ったほうがいい、という。車に戻って“民宿街”を抜け、“街”はずれにあった飯豊鉱泉からダートの狭い道を御沢キャンプ場へ。キャンプ場はまだ開設していないようだったが、テントが2張りあった。

8時45分トレッキング開始。しばらく林道を歩き、[御沢の杉・栃]という、それぞれ樹齢400年以上、200年以上の見事な杉4本、栃2本が立つところから登山道に入る。深い緑の杉林が茂る平坦な道は、すぐ尾根に取りつくジグザグの急登になったが、ジグザグ道は長くはなく、尾根(長坂尾根)に上がった。尾根道もかなり厳しい勾配で、長坂尾根という名前のとおり、地図に寄れば、地蔵山の前、横峰まで登り一辺倒の3時間である。
iide1尾根に出るとブナの森に変わった。尾根に張りつくように根を伸ばしそこから90度曲がって天を目指したもの、斜面からまっすぐ成長したもの、太い枝を四方に張ったもの、根づいた環境で姿形はさまざまであるが、どれもが瑞々しい若葉を枝いっぱいに付けている。大木の根元には、大人に負けないぐらい大きな葉を付けた30~50㌢の幼木がたくさん育っている。これらの中で、何本の幼木が生存競争に打ち勝って大木になるのだろう。iide2

飯豊にもムラサキヤシオやタムシバが、また足元にはイワウチワがココソコに、ショウジョウバカマ(写真)もポツンポツンと咲いていた。
※イワカガミに似ていたが自宅に戻って調べたらイワウチワであることが分かったiide3

上十五里(標高1001㍍)の休憩ポイントを過ぎると、ブナ林も疎らとなり、低い潅木が多くなった。登山道を雪解け水が流れている。飯豊の主峰が望みながら、笹平に到着(11時50分)。道標に横峰(標高1384㍍)まで500㍍とあったが、笹平より先は大きな雪だまりが残っており、朝日同様、無理をせずここでUターン。上十五里で、まとわりつくブヨに悩まされながらアタフタと昼食を済ませ、中十五里、下十五里で、都度小休止を取りながら、キャンプ場に下りた(13時20分)。
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          タムシバとブナ                ムラサキヤシオと飯豊主峰、濁点はブヨ?

週末から昨日・今日と好天が続いたが、明日は全国的に雨の予報、おそらく予報は当たるだろう。蔵の湯(広い浴槽でなかなか気持ちが良かった)で汗を流し、セブン-イレブンで夕食し(サービスエリアより美味しい!! )、会津若松ICから磐越道にのった。
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