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12日は朝から小雨模様。十勝岳登山は中止し、旭山動物園に行く。評判どおりの面白くかつ楽しい動物園で、結局、開園から閉園まで、丸一日を過ごしてしまった。

翌13日も曇り。十勝岳の高さは魅力だが(2077m)、この天候では展望ゼロの中、熔岩礫地帯・火山灰地帯を歩くことになる(田中澄江著:「新・花の百名山から」)。予報は午後から晴れだが、期待はできない。花の山・富良野岳に登ることに決める。富良野の語源は「フラーヌイ」。におう炎、臭いのするところに由来するとか。富良野岳も火山であるが、十勝岳と違って休火山なので植物が生育している。

美瑛から一直線にのびた白樺街道を走り、十勝岳登山口の望岳台を通り越し、5㌔先の富良野岳登山口の十勝岳温泉へ。
安政火口までは岩だたみの遊歩道。2度火山岩が転がる涸れ沢を渡ると、低い潅木の間の登山道らしい道となった。急斜面を一登りして十勝岳へと続く稜線に出る。晴れていれば、トムラウシ・大雪の眺めがさぞ見事であろう。
ここから十勝とは反対方向、南に進む。あたり一面お花畑である。ことにハクサンイチゲが大群落をつくっている。写真は下山時と決めていたが、“誘惑”に負けザックからカメラを取り出す。11時、登山口から3時間で、1912㍍の富良野岳山頂に到着。ニセイカウシュッペより20㍍高いが、高低差は200㍍ほど少ない。
帰りは安政火口までシャッターの切りまくり。国民宿舎「カミホロ荘」で汗を流し(北海道の思い出は流さないように)、一路函館を目指した。

フラノ-1フラノ-2
サムネイルの説明~風景~
左:富良野岳頂上から西方を見る。上空はだいぶん青空が広がってきたが… 右:同、西南方向。日高の山々も見えなかったので、被写体として「雲」に挑戦したものの…

ハクサンイチゲチシマノキンバイソウコイワカガミサンカヨウ

エゾルリソウミヤマアズマギクイワベンケイエゾヒメクワガタ

ウコンウツギヨツバシオガマチングルマエゾコザクラ・ハクサンイチゲ
サムネイルの説明~高山植物~
上の列、左から(エゾノ)ハクサンイチゲの群落。チシマノキンバイソウ、ズームの限界を越えたのか少々ピンボケ(マニュアルフォーカス)。コイワカガミ、きれいな水滴にもご注目。サンカヨウ、木陰に咲いた清楚な花。
中の列:左から、エゾルリソウ、“エゾ”を冠した花に出会うと嬉しくなります。ミヤマアズマギク、登山道わきの斜面にきれいに整列して咲いていました。イワベンケイ、これもピンボケ気味(オートフォーカス)。エゾヒメクワガタ、2本の雄しべがクワガタにそっくりです。
下の列:左からウコンウツギ、花筒の中は黄から赤に、その赤もだんだん濃くなります。ヨツバシオガマ、ピンボケだった写真を入れ替えました(24日)。おなじみチングルマ、“実”の写真(右上のはめこみ)はニセイカウシュッペからの借り物。エゾコザクラとハクサンイチゲの群落。

                              ~おわり~
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ニセイカウシュッペは石狩川を挟んで大雪山系(表大雪)と対峙している標高1883㍍の山である。その名前は、大雪山から眺めると層雲峡の断崖絶壁の上に見えることに由来するらしい。過去二度、大雪山(旭岳と黒岳)に登ったが、その頃はこの山の存在を知らず、惜しいことをした。もっとも、一度は小雨まじりの天気で何も見えなかったが。
ニセイカウシュッペは、(ガイドブックによれば)歩行約5時間、標高差約800㍍。釧路から旭川経由函館に行く途中の手頃な山として選んだもの。その美しい名前にも惹かれた。昨日(10日)午後の下見で、登山口から1時間ほど往復したが、宿泊地(上川町のオートキャンプ村)を早発ちすれば、今日中に、次の候補・十勝岳や富良野岳の麓(美瑛)に入れそうだ。
ヒグマが心配であったが、昨日、下山してきた人に尋ねると「ヒグマなんかいません、いません。お花がきれいでした」とのことだった。今日(11日)、登山ポストに備えつけてある登山届けには すでに 14,5人の記帳がある。この分なら、熊鈴も不要であろう。

8時登山開始、14時下山。登ってみると、登山口までの13.5㌔のダートの林道、大雪山系や天塩岳の雄大な眺め、登山道わきやお花畑に咲く可憐な花たち、変化に富んだコース…と、なかなかいい山であった。
大槍・小槍と名づけられた鋭い岩峰を従えているが、ニセイカウシュッペ本体はなだらかな山だった。

ニセイカウシュッペ-1 ニセイカウシュッペ-2 ニセイカウシュッペ-3

ニセイカウシュッペ-4サムネイルの説明~風景~
上左:見晴台(登山口から1時間半)まで登ってはじめた見えた大雪山系。どれかが旭岳でどれかが黒岳のはず。このときは、まだ雲はかかっていなかったが…
上中:大槍の肩越しに望む大雪山系。遠くに見えているのは十勝岳へと続く山なみか?
上右:ニセイカウシュッペ山頂から大槍・小槍の背後に大雪山系を望む。山麓からガスが涌いて雲となり、残念ながら全容は見えず。
下 :下山途中、大槍とのコルにかかる前にニセイカウシュッペ山をふりかえる。

ツバメオモトオオバミゾホウズキエンレイソウミツバホウレン
チシマフウロエゾノツガザクラ・アオノツガザクラキバナコマノツメエゾコザクラ
サムネイルの説明~高山植物~
上の列、左からツバメオモト①、オオバミゾホウズキ②、エンレイソウ③、ミツバホウレン④。いずれも中腹以下の木陰に咲いていた。①・②・④は10日、③は11日に撮影。
下の列、左からチシマフウロ⑤、エゾツガザクラ(ピンク色)とアオノツガザクラ(クリーム色)⑥、キバナコマノツメ⑦、エゾコザクラ⑧。いずれも大槍のコルから見晴台の間で、11日に撮影。

ほかにも、マイズルソウ、ゴゼンタチバナ、サンカヨウ、ウコンウツギ、エゾイソツツジ、ハクサンチドリ、ヨツバシオガマ、チシマノキンバイソウ、ハクサンイチゲ、チングルマ(中には実をつけて“稚児車”状になったものもあった)など。ニセイカウシュッペで、こんなにたくさんの花たちに出会えるとは思わなかった。

夕刻6時過ぎ美瑛に着いたが、今夜の宿泊地は横浜を出発したときからの懸念事項であった。幸い、この4月オープンしたばかりの道の駅(びえい丘のくら)を見つけ、そこに決める。関東や関西ナンバーの車がかなり停まっていた。

                              ~つづく~
釧路湿原は約5000年前まで海だった。5000年といえば、それほど遠い昔ではない。湿原の北部、南にのびた3つの小高い丘に、それぞれ山崎岬、宮島岬、キラコタン岬という名前が付いている。“岬”と呼ぶのは、昔は海だった名残りであろう。
8日午後 泊り客みんなで山崎岬を、9日午後 私たち二人だけでキラコタン岬をトレッキングした。最も厳しいという宮島岬は次回のお楽しみである。

山崎岬
牛たちがのんびり休んでいる牧場の間を抜け、私たちを乗せたバンは森の中へ分け入った。途中、2つあるゲートを開閉し(山崎岬は私有地)、起伏もカーブを多いダートの道を進むと、急に視界が広がった。道の両側に広い池がある。一方の池には 旬采が水面を覆い、他方の池には 咲いたばかりのヒツジグサが(写真左)。時はまさに未の刻(午後2時)をまわったとき。道はここで行き止まり、Uターンして山崎岬へ向かう。

岬の下に車をおき、小さな丘を登る。丘に上がるまで後を見ないように、とガイド氏が注意する。丘に上り、そこから見た眺めの素晴らしいこと(写真右)。広大な樹海が眼下に広がる。この森の中にタンチョウの巣があるのだそうだ。湿原はその森の向こうに霞んでいる。心洗われる眺めである。
森と湿原は車をおいたところからも見えていたのだが、ガイド氏の「注意」は“瞬間の感動”をより大きく味わせるための演出だった。
トビが1羽、樹海の上をゆうゆうと舞っている。空飛ぶ鳥を横から上から見るのも新鮮だ。時に気流にのり時に急降下する。まるで、我々に“自由”を見せつけているかのようであった。
この丘はチャシ(アイヌの砦)跡の一つ、他の部族が密漁するのを見張ったところだという。
YAMASAKI-1aYAMASAKI-2


キラコタン岬
このトレッキングのあと釧路湿原ともお別れとなるので、ガイド氏の後をマイカーでついていく。車道終点から岬まで、およそ40分の道のりであった。キラコタン岬も特別保護区で、立ち入りには許可が必要である。

KIRAKOTAN-1道々、釧路湿原の自然についていろいろなこと聞きながら歩く。ほとんど二次林で、樹齢100年を越える木はいくらも残っていないこと(その中で、樹齢300年というミズナラの幹に触れることができた、写真)。北海道にはスギ、ヒノキがないので、ヤモダチを建築材に使っていたこと。ヒグマ撃退にはカウンターソートというスプレーが最も効果があること等々(キラコタン岬にもヒグマが生息する)。
話の間にも、野鳥がまぢかで鳴いているが、なかなかその姿を見ることはできない。

小径をはずれ、とある池に降りた。森が水を貯め、それが伏流水となって湧き出している。(写真左)
絶滅した思われていたタンチョウの命を守ったという、あの池であった。湧き水で、真冬でも凍らない池である。胸にジンとくるものがある。
ヒッコリーウィンドを出る前、ガイド氏が長ぐつ(エーグル製)を用意してくれた。その長ぐつで池に踏み入れる。何も知らなければ“ふつう”の美しい池であるが、厳しい自然を生き抜いた14羽のタンチョウの姿に思いをはせた。(写真右)
向う岸のヨシ原の茎の1本に、ノビタキが器用に足を上下に開いて止まっている。氏がセットしてくれたフィールドスコープで、そのポーズを楽しんだ。
KIRAKOTAN-2KIRAKOTAN-3

KIRAKOTAN-4キラコタン岬。深々とした緑の絨毯の中を、釧路川の支流(チルワツナイ川というらしい)が蛇行している。
涼風が湿原から吹き上げてくる。風のことをアイヌ語では「レラ」というそうだ。しかし気象用語的な単なる“風”ではなく、自然に広がるとか、そういうニュアンスも含んだことばだそうである(たしかこういう説明だった)。
そのレラに吹かれ、湿原の景色に見入っていると、氏が遠くにシカの群れを発見(写真の2つの森の間)。私たちにも目では見えているが、視覚が認識していないのである。
フィールドスコープを覗くと、立派な角を持った数頭の雄鹿の中に雌鹿が1頭。やがて、群れは右へ移動し視界から離れたが、雌鹿が川辺に降りてきた。そばに子鹿がついている。子鹿はそれまで、背丈の高い草に隠れ見えなかったらしい。
子鹿はまさにバンビ、薄茶の毛に白い斑点が可愛い。この子鹿、かなりのヤンチャかおてんばらしく、母鹿からどんどん離れ、川辺を歩いていく。そして、土手をかけ上がってしまった。ところが、上がってはみたものの降りてこられない様子。母鹿が近づき、ついてくるように促しても、土手の上を右へ行ったり左に行ったり。10分ぐらいはそうしていただろうか。母鹿が再び離れると、子鹿は意を決したかのように川辺に飛び降り、母鹿のところへかけていった。
おそらく、いろんな会話が母子の間で交わされたことであろう。思いがけなく展開されたシカの親子の日常の“一コマ”を、私たちは飽くことなく眺め続けた。

数々の感激と感動を体験した釧路湿原を出たのは午後5時過ぎで、明日のニセイカウシュッペ登山は地理的・時間的に無理がある。今夜は足寄あたりまで移動することに決める。

                              ~つづく~
ガイド氏の巧みなパドルさばきで、カヌーは川面を滑るように進む。ゆったりとした釧路川の流れに溶け込んでしまったかのようである。
Canoe-1
9日早朝8時前、スタート地点の船着場に到着。胸元まで浮く力があるというライフジャケットを装着して、カヌーイストなら一度は漕ぎたいという釧路川ツーリングの始まり。
ここから写真の左へ進み、「岩保木水門(いわぼっきすいもん)」まで、約2時間の上級コースを下る。
Canoe-2
カヌーは喫水線が低く、目線は水面からさほど離れていない。この高さで見る、心地よい風にさざなみをたてる川面が実に美しい。
フロントの船底に座った妻は、なおいっそう、そう感じたことであろう。
川面に映る木々の影もまた、なんともいえない風情がある。

Canoe-3
両岸の樹木からは野鳥の大合唱。釧路川の自然が”音響効果”を上げているようだ。ガイド氏は、あのさえずりはアオジ、あの地鳴きはノゴマ…と、即座に聞き分ける。
氏の耳には、野鳥の鳴き声に混じって「虫の羽音」も入っているらしい。しかし、自然に対する感覚が鈍い私たちは、いくら耳を澄ましても聞こえなかった。
Canoe-4
流れは時に緩やかに時に鋭く蛇行する。そのたびに、新しい風景が目に飛び込んでくる。
突然、目の前をカモが飛び立ち、私たちの動きを探るように旋回していった。ガイド氏は初めから居場所が分かっていたようだが、巣の近くを通ったらしい。
EAGLE
行程の2/3ほど進んだころ、ガイド氏が「これは驚いた、オジロワシが2羽いる」と教えてくれた。1羽だけなら珍しくないが、2羽いっしょに止まっているところを見るのは、キャリア10年の氏も初めてだという。
川べりのひときわ高い木の枝に仲良く並んでいる。ズームをせいいっぱい伸ばし、夢中でシャッターを切った。妻は(氏が用意した)スワロフスキー製の双眼鏡越しに、目と目とで挨拶ができた大喜び。
まもなく1羽は飛び去ったが、1羽は、私たちがその木の下を通りすぎても、その場所から動かなかった。
Canoe-5
川幅が広くなり「岩保木水門」が見えてきた。木造の趣のある建造物である。
1艘のカヌーにも出会わず、私たちだけの“貸切”ツアーが終わった。至福・満足…、この感動を表現できる『ことば』が見つからない。
釧路川は冬も“航行”できるという。樹氷・霧氷の美しさはまた格別だそうだ。

カヌーツーリングのあと、ガイド氏の案内で釧路の街でお寿司を食べる(旨い!!、安い!!)。午後は最後のイベント「キラコタン岬トレッキング」である。

                              ~つづく~
釧路湿原といえばタンチョウ。しかし、タンチョウをまぢかに見られるのは、餌が乏しくなる冬で、ヒッコリーウィンドの近くに餌さ場がある。
ヒナも成長した今の時期は、900羽前後といわれるタンチョウたちは広大な湿原の中に散り、運に見放されれば見ることはできないという。そのタンチョウの家族を、さる方の好意で近くから見る幸運に恵まれた。

コッタロ湿原あたりに行けばタンチョウに出会える“かもしれない”というオーナーのアドバイスで、8日午前中、ヒッコリーウィンドから東に向かった。
湿原の中は農道が縦横に走り、コッタロ湿原とおぼしき方へ適当に車を走らせること30分余、親子4羽のタンチョウが道路わき近くの作物倉庫のそばにいるのが見えた。トウモロコシか何かの残りを啄ばんでいたのだろう。スピードダウンし道路上に車を停め、観察を始めたときには野っ原を森の方へと移動し、やがて、親の1羽は森の中へ飛んでいってしまった。残りの3羽もどんどん我々から離れていく。私のカメラのズーム能力では遠すぎる距離である。

すこしがっかりして、しかし小さい幸運に感謝して車に戻りかけたところ、道路の反対側の野っ原にも別のタンチョウ親子がいるではないか! やはり4羽、こちらはかなりの至近距離である。
木陰からそっとタンチョウを眺め、シャッターを切っていると、私たちの声を聞きつけたのか、ポロシャツ・短パン・つっかけ姿の人が近づいてきた。てっきり道路上の駐車を咎められるだろうと思いきや、「多人数の場合やメディアの方はお断りしていますが」と前置きして、「どうぞ中へお入りください」という!!
TANCHO-1
いわれるままに敷地内に入り、家の裏にまわる。彼がそばにいるせいであろう、お父さんツルはすこしあたりを警戒気味だが、お母さんと子供たちは屈託なく野っ原を歩きまわっている。この野原はその人の私有地、ツルのために牧場にせず、そのまま残してあるのだそうだ。

TANCHO-2


       (警戒を怠らないお父さん)

やがて彼が餌をあげましょうと、大きな生け簀から立派なニジマスを数匹、網に掬いあげてきた。さっそく親子が駆け寄る。
こんなテリトリーを持つなんて幸せな家族である。強いお父さんなのかもしれない。
(餌場に駆け寄るお母さんと子供、お父さんはゆっくりと…)
TANCHO-3
タンチョウの家族はまだ遊んでいる。飛び立つ気配すら見せない。立ち去りがたい気持ちを抑え、大きな幸運に感謝しつつ車に戻った。
タンチョウはアイヌ語で「サルルンカムイ(湿原の神)」と呼ぶのだそうだ。その名にふさわしい美しい姿だった。
                                     (おいしいニジマスだぞーっ)

釧路湿原には、ヒグマ、エゾシカ、キタキツネ、オジロワシも生息する。3日間の滞在で、残念ながら?ヒグマには遭遇せず、キタキツネにも出会わなかった。釧路川をカヌーで下ったとき 仲睦まじいオジロワシのペアを、キラコタン岬を歩いたとき エゾシカ母子のほほえましい光景を見ることができた。

                              ~つづく~
チェックインには早いので、釧路湿原駅と塘路駅の間をノロッコ号で往復したり、細岡展望台と釧路市湿原展望台、東西の展望台から、東西17㌔、南北36㌔という広大な湿原(の一部)を見渡し、小1時間の遊歩道を歩いたりなどして時間を潰し、7日夕刻、ペンション「ヒッコリーウィンド(Hickory Wind)」に到着した。ここに2晩泊まり、その後、道央の山にいくつか登って、14日に帰る日程である。
今日明日のゲストは4組6人であるが、これでヒッコリーウィンドは満室。オーナーの話によれば、部屋数・定員を少なくしたのは、10人を超えると、満足に釧路湿原をガイドできないからだという。

オーナーは北海道でもトップスリーに入るといわれるプロガイド。ホームグラウンドはもちろん釧路湿原であるが、北海道のほぼ全域を案内できるという。
仕事以外では、ハーレーダビッドソン・クラブのメンバー、(おそらくプロ顔負けの)ギタリスト。食堂兼団欒室には、バーボンの瓶が棚を埋め尽くし、10本を越えるギターが壁に懸かっている。中には、真鍮製の時代物や螺鈿の装飾を施した工芸品のようなものもある。オーディオアンプはプリ・メインとも真空管、最近やっとすべてスペアを揃えたと笑っていた。
ペンションは手づくり。建てるにあたって、大工さんの下で1年間修行したという。外装の美しいブルー(写真1)はスエーデンから取り寄せた塗料だとか。内装や室内の調度品、アクセサリーの類も飾り立てすぎず、少なすぎず、落ち着いた品々である。次の機会があれば、ゆっくり拝見・拝聴したいものだ。泊り客は7割がたリピータで、冬は外国人が多いという。

さて、奥さん手づくりの心のこもった夕食を戴いたあと、ペンションの前庭でオーナー氏の友人のミニコンサートが開かれた(写真2)。焚き火と椅子の前に並べたアロマキャンドルの“照明”がいい雰囲気を醸し出す。聴衆は10数名。バンジョーとギターの弾き語りで、日本の歌、ポップス、ジャズからオリジナルまで、就寝前のひとときを楽しんだ。
今日は七夕。夜空を見上げると、天頂高く白鳥座が天の川に羽をのばし、織姫(こと座ベガ)と牽牛(わし座アルタイル)が輝いている。北には北斗七星(おおぐま座)と“W”(カシオペア座)が北極星を挟んで対峙している。横浜では、建物こ遮られ、この2つの星座が同時に見えることは滅多にない。

HickoryWind-1HickoryWind-2
              写真1                            写真2

HickoryWind-3HickoryWind-4
              写真3                            写真4

[写真の説明]
1:道路側からヒッコリーウィンド客室棟、青い板壁が美しい。
2:7日、夕餉のあと、焚き火を囲んでミニコンサート。
3:ヒッコリーウィンド客室棟前景。ギターをつまびいているのはオーナー氏友人(8日夕食前)。
4:8日夕、山崎岬トレッキングガイドを終わって、シェフに早変わりしたオーナー。


                              ~つづく~
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