上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
森吉山
3日は休養日、大館から森吉山麓に移動、森吉山荘(国民宿舎)に泊まる。空いているのは今日だけという話で確保した宿だが、ツアーのキャンセルがあったとかでガラガラだった。

ヒバクラ岳登山口8時5分 森吉山荘を出発。山荘のスタッフに雪の状況を尋ねると、アイゼンは持っていったほうがいいという。ザックの底に入れる。ヒバクラ岳登山口(標高820m)到着8時35分。駐車場は草原を整地しただけのものだが、30台ほどのスペースにBMWが1台。仮設トイレがポツンとおいてあった。道標に[ヒバクラ岳3.7㌔、山人平5.6㌔、森吉山山頂7.1㌔]とある。標高差は650mぐらいだが、思ったよりロングコース。明日は秋田駒に登る計画なので、下山後、100㌔以上走らなければならない。ブナ1道標965Mブナ2
森吉の山頂は一度踏んでいるので、無理はしないという軽い気持ちで歩き始める(8:45)。散策路ともつかず登山路ともつかぬ殺風景な道、それもそのはず、この辺りのブナは伐採されてしまったらしい。登山口から1㌔ほども進んだところで、ようやくブナの木が現れはじめた。
折返し点森吉山ヒバクラ岳分岐ヒバクラ岳分岐(10:29-10:37、標高1270m)。ヒバクラ岳は森吉山の外輪山の一つ、ここから森吉山(標高1454m、あと3.4㌔、写真中)へは、山人平に下って登り返す。その下りで、アオモリトドマツの中の登山路(夏道)が雪渓(残雪)に寸断されるようになった。雪渓の先に登山路がすぐ見つかることもあれば、なかなか見つからないこともある。いくつか目の雪渓で、ついに道が分からなくなり、引き返さざるを得なくなった(11:22、写真右)。
枝に付けておいたリボンが大いに役に立ち、ヒバクラ岳分岐に迷うことなく戻る(11:40-11:55)。登山口(13:55-14:05)。山中では誰一人会わなかったが、BMWはいなかった。登山ではなかったらしい。森吉山荘で温泉に入り、15時30分、田沢湖方面へ向かった。
ミズバショウミズバショウミズバショウキクザキイチゲサンカヨウサンカヨウ
マイヅルソウノウゴウイチゴ???東ノ又沢に沿った登山路のわきに咲いていた花…ミズバショウ(白)、キクザキイチゲ(紫)、サンカヨウ(白)。また、マイヅルソウの群落があちこちに、但し 花はまだで写真(下段左)のものが最も蕾が膨らんでいた。その他、白い花(中)はノウゴウイチゴ岐阜県能郷岳で発見されたことに由来するとか。紅紫の花(右)は不明
ショウジョウバカマショウジョウバカマヒバクラ岳分岐一帯は小さな湿原になっていた。雪解けでできた水溜りにはカエルがたくさん。花はショウジョウバカマ。『花の百名山(NHK)』で、森吉山の“顔”として紹介された花である(写真→)。
田沢湖
森吉山の北を流れる小又川では 今 2つ目のダムを建設中である。コメツガ山荘から登った一昨年の8月とは、県道(308号)は様変わりしていた。ダム建設の目的は洪水防止の水量調節だそうだが、洪水が起こりやすくなったのは、観光開発などでブナを切ってしまったためらしい。“天然のダム”を壊してから“人工のダム”を造る。自然の景観を台無しにする。しかも、1973年着工/2011年竣工という超スローな工事。“ダム”ではなく“ムダ”の典型のように思われる。
ダム工事で無残な景観を曝け出した小又川河岸の県道308号から国道105号を南下し、田沢湖(写真)の北岸をかすめて、仙岩トンネル内で岩手県に入り、道の駅「雫石あねっこ」に着いたのは、“残雪”のおかげで、まだ陽の明るさが残る6時だった。


秋田駒ヶ岳
八合目登山口翌日(5日)、再び秋田県側に戻り、秋田駒八合目へ車を走らせる。高度が上がるにつれ、ガスが濃くなった。バスも通るので、舗装されているが道幅は狭い。もっとも、今日は平日、バスは来ない。 ※土日はマイカー規制
八合目駐車場到着7時55分。車は数台。30分ほど車内に愚図愚図したが、阿弥陀池へ向かう(2.4㌔)。この悪天候、男女岳(秋田駒の最高峰、1637m)に登るつもりはない。おそらく このルートを歩くことは、これが最初で最後だろうから、その確認である。
雪渓(片倉岳)阿弥陀池畔視界が効かないので分からないが、道は男女岳の裾をぐるっとまわっているらしい。1300m以上の高度があるはずだが、サンカヨウが咲いている。霧に濡れ、森吉山で見たものとは違う風情である。片倉岳展望台の手前で大きな雪渓を横切る(写真左)。展望台を過ぎ、阿弥陀池へ緩やかに下る。風が強い地帯であろう、潅木の中でミネザクラがせいいっぱい枝を横に延ばしている。小さいピンクの花をたくさんつけ、今が盛りである。
阿弥陀池の西端に到着(写真右)。目を凝らすと池の水面らしきものが見える。滑りそうな木道を、池に落ちないように歩くこと300㍍、東端に建つ避難小屋に“雨”宿り(9:45-10:20)。カップラーメンで温まり、男女岳は予定通り、阿弥陀池周辺の高山植物帯の周遊もこのガスではパスし、下山した。小屋には誰もいなかったが、帰り道、3組ほどのパーティーに会う。1組は10人以上の大グループで、ちょうど“雪渓”のところで遭遇し 長いこと 待たされた。上の写真はその時のものである。

ミネザクラサンカヨウ
ミネザクラミネザクラミネザクラサンカヨウサンカヨウ

???八合目駐車場を12時10分出発、国道341号(一部46号と重複)、角館をかすめ、秋田道協和IC横を通りすぎ(ナビ推奨は協和IC→秋田道→河辺JCT→日本海東北道→岩城IC→7号線)、通りがかりにあった「雄和ふるさと温泉ユアシス」(県道9号沿い)で湯に入る。再び走る(16時)。田代峠トンネルを抜け、[徳沢橋]で国道105号にぶつかる。右折し由利本庄市街で渋滞に合い、その後は日本海に沿ってひた走り(国道7号)。道の駅で休憩、コンビニで夕食と明日の鳥海山登山の準備(買出しとお茶づくり・・・鉾立は雨風かもしれないので)をし、6月から夜間通行規制が解除された鳥海ブルーラインを鉾立駐車場へ上がる。
鳥海山五合目(鉾立駐車場)到着20時30分。秋田駒八合目から150㌔のロングドライブだった。明日も好天が期待されないためか、泊まっている車は数台だった。 ※写真右の花の名前は不明。


鳥海山(象潟)
鳥海山(鉾立)日本海(鉾立)翌朝(6日)は小雨混じりの曇り。日本海は見えていたが(写真左)、鳥海山には厚い雲がかかりっぱなしだった(写真右)。
何人かが頂上目指して登っていく。駐車場から15分ほどの展望台に向かったが、大きな雪の塊がコンクリート作りの遊歩道を塞ぎ、アイゼンなしでは歩きづらい。昨年5月半ばは、このあたりに雪はなかった。今年は降雪の量が多かったのか、融雪が遅いのか?
渚百選1渚百選27時30分 象潟に下る。秋田駒の帰り、湯の田温泉に宿を取っていたので、一日時間をつぶさなければならない。“下界”も 時おり 強い雨が降ってくる。道の駅「象潟」に車をおいて、「渚100選」といわれる海岸沿いの片道6㌔を歩く。海岸沿いの道は 途中 切れていたり、海岸から遠く離れていたり、“100選”というにはすこしお粗末だった。写真左、ほとんど「空」の写真は防波堤が入らないよう思い切りアングルを上げざるを得なかったもの。写真右は象潟漁港のイカ釣り船と背景は鳥海山。
イカ釣り船の漁火日本海の夕暮れ象潟の街に戻り、さらに蚶満寺に行って、山門の立派な彫刻、象潟地震(1804年)による海底隆起の跡や芭蕉の句碑「象潟や 雨に西施が ねぶの花」を見る。
湯の田温泉(酒田屋旅館):象潟から南へ20㌔、象潟と酒田のほぼ中間にある創業120年の老舗。お風呂や庭の前はすぐ日本海。雲が厚く夕焼けは今一つだった。2枚とも庭に出て撮ったもの、左の平たい島は飛島、右の灯りはイカ釣り船の漁火。漁期は始まったばかりで、8月ごろまで。その後、北上するイカを追って、イカ釣り船も北の海へ行くという。夕食にまだ小さいイカ(ヤリイカ)が二品出ていた。もちろん、イカ以外にも日本海の海の幸、大ぶりと小ぶりのカレイの料理(大はマコガレイ?、小はクチボソガレイ)など、が所狭しとお膳に並んでいた。1週間の長旅の疲れを飛ばし、心ゆくまで落ち着ける宿だった。
スポンサーサイト
5月31日~6月7日、新緑を求めて東北の山を巡った。登った山・歩いた山は岩木山(1日)、田代岳(2日)、森吉山(4日)、秋田駒ヶ岳(5日)および鳥海山(6日)。晴れたのは田代岳だけ、岩木山と森吉山は曇り、秋田駒と鳥海山は小雨だった。

岩木山
狛犬-吽狛犬-阿岩木山神社宿(嶽温泉)に入るには早い時間なので岩木山神社にお参りした。入口の鳥居から社殿まで長い参道が続く。両側は深い緑の木立、晴れていれば正面に岩木山が見える。たいへん落ち着いた神社であるが、楼門がとくに見事。そして楼門前の柱にしがみついている“狛犬”がユニークで可愛い。境内から百沢口登山路に入る。案内板に奥宮がある[山頂まで4時間15分]とある。桜林を過ぎスキー場まで上がる。動いていないリフト、レストハウス、雑草と土だけのゲレンデ・・・、オフのスキー場は索漠としてい汚い。
嶽温泉(小島旅館)到着14時30分。早速、湯に入る。ほど良い熱さの白濁した硫黄泉で、柔らかい湯だった。夕食は最も品数が少ないコースだったが、それでも食べきれないほどだった。

岩木山頂宿泊者は帰りの温泉はサービス、それを楽しみに 8時 出発。稲荷神社の横から登山路に入る。距離およそ6㌔、標高差1200mの行程である。ほどなくブナの森に入る。まさに新緑の“旬”。樹齢2,300年と思われる見事な巨木が立ち並ぶ。道はクマザサが生い茂る歩きにくい道に変わり、リフトの機械音が大きくなって、飛び出たところは八合目駐車場の端っこ。リフトは八合目と九合目を結んでいる。ガスに煙る広い駐車場には車は1,2台しかいなかった。
レストハウスとトイレの間から九合目に向かう(10:30)。この道も潅木が両側から迫り、あまり歩かれていないようだ。九合目(11:05-11:10)。ここからは旧火山らしく石がゴロゴロした道。少々あえぎながら登る途中、私たちより1時間ほど早く嶽温泉を出発した夫婦が降りてきた。「(上は)何も見えませんが、いってらっしゃい」と激励されて? 一ふんばり。11時50分岩木山山頂。麓から約4時間を要した。(コースタイムは3時間10
鐘を鳴らし、奥宮にお参りし、奥宮裏の石積み(※)で休憩と昼食。※奥宮の正面は麓の岩木山神社側なので、山頂には背を向けている。遅れて登ってきたおじさん2人組に挨拶して、下山(12:25)。九合目13:05、八合目(駐車場)13:35-13:45、嶽温泉15:30。温泉にゆっくり浸かって、大館・道の駅「ひない」に向かった。明日の予定は田代岳である。
オオカメノキムラサキヤシオミヤマキンバイミチノクコザクラ花の種類はまだあまり多くない。左から、オオカメノキムラサキヤシオミヤマキンバイ、そして岩木山といえばミチノクコザクラ
ブナ1ブナ2ブナ3岩木山は八合目まで津軽岩木スカイラインが、九合目までリフトがあり、極めて容易に1625mの山頂に立つことができる。過去2度、岩木山に登ったことがあるが、いずれもこのお手軽コース。最初は1999年4月半ば、雪と寒さで九合目付近を歩くのがやっとだった。2度目は2001年5月下旬、好天で展望は抜群だったが、ブナの森は車を降りてちょっと鑑賞しただけ。やはり、山は(できるかぎり)下から登るのがよい。


田代岳
秋田県北部、白神山地の東端に位置する田代岳は1000mをすこし越える標高ながら、低層地の沢の流れ、中層帯に広がるブナの森、九合目の高層湿原と、実に多彩な姿を持つ楽しい山だった。
荒沢登山口2日、大館から国道7号をJRはやぐち駅の手前で右折(県道68号)、山瀬ダムへ向かう。ダムを過ぎるとダートになったが、道幅は広く凸凹も少ない(※)。およそ1時間荒沢登山口に着いた。途中、そして ここも山菜採りの(地元の)人でにぎわっていた。 ※ネットによれば、北からのアクセスはかなり悪路らしい。シラネアオイミヤマカタバミタチカメバソウ
出発9時10分。沢沿いの湿った道を進む。淡い紅紫のシラネアオイ(左)が道端や沢への傾斜地に点々と 慎ましやかに 咲いている。純白のミヤマカタバミ(中)もまた清楚で美しい。小さい白い花をいくつか付けているのは(右)、あとで調べたらタチカメバソウらしい。森吉山や秋田駒ヶ岳では咲いていたサンカヨウはまだ蕾だった。
道は沢道と尾根道に分かれたが沢道を進む(帰路は尾根道を戻った)。やがて、ブナの林となった。岩木山に劣らず、美しく立派なブナ林である。五合目(10:35)、登山口から2㌔、山頂まで2㌔、文字通り中間点である。一貫して緩やかだった勾配がすこしきつくなってほどなく、突然視界が開け、九合目高層湿原に出た。青空も広がり、この上ない爽やかな気分だ。湿原の散策は後からすることにして山頂へ木道を一直線。

岩木山眺望田代岳山頂田代岳山頂11:40-12:10。標高1178m。北に、昨日登った岩木山がうっすらと見えている。南にはこのあと登る予定の森吉山や秋田駒ヶ岳があるはずだが、霞んでどれがどれか分からない。山頂直下の平地には、10人ほどの中高年グループが弁当を広げていた。私たちもショウジョウバカマをお尻に敷かないように、いくぶん防風となる潅木のそばで昼食を摂った。
高層湿原俯瞰ミツガシワ湿原から田代岳湿原には“神の田”と呼ばれる大小の池塘が点在する(写真左)。そして半夏生(7月2日)には、ミツガシワ(写真中)を稲に見立てて「作占い」が行われるという。
高層湿原田代岳は湿原の西の端にある小山、湿原から100mもない(写真上右)。木道を行きつ戻りつ1時間、13時5分、湿原を後にした。
湿原でも、途中の登山道でもたくさん咲いていたのはショウジョウバカマ。湿原の草原では群生を成していた。漢字は「猩々袴」。ショウジョウバカマ1ショウジョウバカマ2ショウジョウバカマ3ネットで調べたところ、想像上の動物である猩々(酒を好む霊獣)の赤い顔に、地面に張り付いた葉を袴に見立てたものと説明されるが、本当のところは、花ではなく冬期に葉の霜に当った部分が紅に染まることからついたという。
ブナ1ブナ2ブナ4ブナ3ブナといえば白神山地。以前、白神岳に登り、暗門ノ滝を歩いた。大川目沢
世界遺産である白神山地を自由気儘に歩ける地域は限られている。白神岳はブナの“森”を歩くというイメージは少なかった。その点、岩木山や田代岳はいい。ブナの森の散策気分を存分に味わえる。
15時、登山口に戻る。写真は大川目川にかかる大きな“滑滝”、とくに名前はないが、首都圏なら名所になること間違いなし。通りがかりの橋の上から鑑賞することができる。ほかにも、五色滝や糸滝の案内板があったが、素通りして大館に向かった。
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。