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乳頭山・千沼ヶ原登山の日は晴れたが、その後の天気予報が思わしくない。また、1日で乳頭温泉郷から桧枝岐に移動し、翌日、会津駒ヶ岳をピストンするのは 少々 無理なことが分かり、ゆっくり南へ走りながら、様子をみることにした。実際の天気は、28日雨、29日曇りで、その2日間、角館の武家屋敷、飽海三名瀑の玉簾の滝十二滝および羽黒山の石段(2446段)を上り下りして、最近よく利用する酒田市街にある老舗旅館『最上屋』に入った。

【行程】酒田・最上屋旅館=姥沢駐車場 11:00…姥沢小屋(登山口)11:10~牛首12:40-13:20~姥沢小屋…姥沢駐車場 14:40=大井沢温泉湯ったり館=大井沢・朝日山の家  【データ】姥沢登山口~牛首 2.8㌔、(参)牛首~月山山頂 1.1㌔。 姥沢小屋 1180m、牛首 1700m、(参)月山 1984m 【メモ】○飽海三名瀑:鳥海山の南にある「二ノ滝」、「玉簾の滝」、「十二滝」。道路地図に“百名滝クラス”とあり、巡ってみることしした。「飽海」は“あくみ”と読み、以前、その近辺を「飽海郡」と言ったとは、最上屋のご主人の説明。「二ノ滝」には先月行った。杉木立に囲まれた御嶽神社の裏にある「玉簾の滝」は、目にも耳にも なかなか 見事な滝だった。「二ノ滝」、「十二滝」と違い、アクセスも容易。「十二滝」は 文字通り たくさんの滝がつながっている。立札には、12の滝が それぞれの名称とともに 記されていたが、明確に識別できたのは半分程度だった。 ○最上屋旅館:ご夫婦だけで営む酒田市内にある老舗旅館。黒い板壁の建物は大正末期の建築で、館内のあちこちに さりげなく飾られた調度品や人形も見ごたえがある。 

酒田市街(最上屋旅館)から月山の南側にある志津温泉・姥沢までまでは かなりの距離がある。30日(水)、月山道路(R112)から月山志津線(県道114号)に入り、弓張平、志津温泉を経て、姥沢駐車場に着いたのは すでに 11時近くだった。
駐車場からリフト乗場へすこし歩いた姥沢小屋の前に管理人がいて、「月山環境美化協力金」(\200)を払う。 (月山のいちばん高い所に立つは、さらに「御祓い料」(\500)を払わなければなりません)
 
姥沢小屋(登山口)リフトは利用しないことにして、姥沢小屋の横から登山道に入る。おおかた木道の登山道は、姥ヶ岳から南に延びた尾根の東側に付けられていて、リフトは同じ尾根の向こう側を通っているので、視界も邪魔されないし、騒音も聞こえない。姥沢小屋~牛首
木道の両脇は赤や黄色の紅葉並木である。 (北側の弥陀ヶ原(八合目)からのコースはササ原を切り開いた道だったので、こんなに綺麗ではないだろう)紅葉、後ろは月山本体
紅葉の並木道を抜けると、月山のおおらかな山陵が目に飛び込んできた。 (弥陀ヶ原コースは なかなか 月山本体が姿を見せない。“後のお楽しみ"という[楽しみ方]もありますが…) 赤く染まった山肌と木々の黄色が美しい。姥ヶ岳斜面の紅葉紅葉、遠景は朝日連峰
道は月山と姥ヶ岳の間に広がる草原に入った。
左の姥ヶ岳の斜面はフカフカの草紅葉の海に、赤・黄の潅木の島が浮かんでいるようだ。振り返れば、稜線越しに 幾重もの山々の後ろに朝日連峰がかすんでいる。牛首へ延びる木道
前方に、牛首(月山と姥ヶ岳との鞍部)へと まっすぐ延びた木道が続いている。

姥沢小屋/リフト上駅やがて、リフト上駅からの道と合流した。傾いた道標があり、[姥ヶ??リフト上駅/姥沢小屋 2.0㌔|牛首・月山山頂 1.9㌔]と書いてある。 (※リフト上駅の標高は1520m、姥沢小屋の標高は1180mだから、リフトを使えば、340m楽できます)
リフトで上がってきた人も加わって、広い草原のここかしこに 登山者が多くなった。リフト駅からはすこし離れているからか、観光客の姿は見えない。
朝日連峰牛首へのなだらかな坂を進む。すこし登っては振り返る。高くなるたびに 景観は雄大さを増す。赤・黄・緑が織り成す草原、寒河江川の流れと朝日連峰の山なみ、実に、素晴らしい眺めだ。これに、雪渓が残っていれば百点満点だが、今年は 万年雪も消えてしまったそうである。こんなことは初めて、と その夜、大井沢の「朝日山の家」の奥さんが話していた。牛首
最後はすこし急な登りとなって、登山口から1時間30分、牛首に着いた(写真←)。ここから左へ行けば湯殿山神社(4.5㌔)、右へ行けば月山山頂。月山山頂までは1.1㌔、300m近い登りである。月山山頂神社
山頂を目指すか否か?(写真→) ○月山山頂(の五歩手前まで)は 先月 弥陀ヶ原から登ったばかり ○頑張っても 山頂に立つには 御祓いを受けなければならない ○紅葉にはこれまでで じゅうぶん 満足、山頂まではさほど変わらない ○北側より、今見ている南側の眺めのほうが良いであろう。以上から、月山山頂には登らないことにした

鳥海山遠望しかし、牛首は稜線のすこし下にある。稜線に上がれば、(この空模様では)鳥海山は見えるに違いない。稜線に上がる。期待どおり、鳥海山が日本海をバックに、雲の上に浮かんでいた朝日連峰遠望
しばし 鳥海山に見入ったあと、稜線を避け、折りよく 空いた 傾きかけたベンチに座ってランチタイム(12:40-13:20)。

紅葉5紅葉6紅葉7
雄大かつ美しい朝日連峰を眺めながらの贅沢なランチを終わって下山。復路は往路とまったく同じ。姥沢駐車場に戻り(14:40)、月山志津線から月山道路を横切って大江西川線(R27)に入り、「大井沢温泉湯ったり館」で汗を流したあと、「朝日山の家」へ。

キノコ鍋朝日山の家大井沢朝日山の家は大井沢地区にある民宿。前を寒河江川が流れ、釣り客向けの宿だが、“山”とも縁が深い。玄関の上に懸かる『朝日山の家』は槇有恒さんの書。オーナーのお父さん(志田忠儀)が槇さんと親交があったよし。志田忠儀(92歳)さんは元狩人、遭難救助隊隊長も勤め、朝日連峰・大井沢地区の自然保護に尽力されてきた。まだお目にかかったことはない。
これまで、初夏2回、早春に1度、泊まったことがあるが、秋は初めて。目当てはキノコづくしの料理だったが、十種類ぐらい入ったキノコ鍋は とくに 絶品でした。朝日山の家には、小朝日岳に登った翌日も連泊、夕食のメインは豚肉とキノコのシャブシャブとウナギの蒲焼でした。
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出発まで
秋田駒ヶ岳の北麓にある「鶴の湯温泉」は、六つある乳頭温泉の中で 最も古く 人気の宿である。とくに 350年前の佇まいそのままを残しているという『本陣』は、数ヶ月先まで予約がいっぱいという。その「鶴の湯」の予約が、『本陣』ではないが、キャンセルが出たとかで取れた(927(日))ので、紅葉には まだ 早い(だろう)が、東北の旅を計画した。
先月 南麓の国見温泉から 秋田駒ヶ岳(男女岳)を往復したさい、森山荘のおばあさん(たいへん品の良い方だった)から聞いた「千沼ヶ原」に行ってみたいと思っていたので、千沼ヶ原に行くことは決まった。つぎに、道の駅雫石(26日の宿泊地)から千沼ヶ原に行くには、①秋田駒八合目から縦走するコースと②乳頭山を越えるコースがあるが、いちおう ②として 最終決定は現地に着いてからとする。
千沼ヶ原のあとは、南に下りながら、会津駒ヶ岳か安達太良山に登る予定だが、すべて、天候と成り行き次第。岩手山や鳥海山など、近辺の山の地図を持って、自宅(横浜南部)を出た。(925夜)
※実際に登った山は、月山 但し牛首まで(930)と、朝日岳の前衛小朝日岳(101)でした。今年の紅葉は、例年より 1週ぐらい早かったらしく、月山と小朝日岳は見ごろでした。秋田駒は?です。

乳頭山に登り千沼ヶ原を歩く…(27日)
【行程】休暇村(駐車) 6:50~黒湯 7:15~一本松沢(温泉跡) 7:50~道標[乳頭山山頂1.0㌔/黒湯2.6㌔] 8:50-9:00~乳頭山 9:35-10:00~千沼ヶ原 10:50-11:30~乳頭山 12:30-12:45~田代平山荘~孫六湯14:30~黒湯 14:35~休暇村 15:00=鶴の湯温泉  【データ】休暇村~黒湯 1.3㌔、黒湯~乳頭山 3.6㌔、乳頭山~千沼ヶ原 1.5㌔、乳頭山~孫六湯 4.0㌔。休暇村 785m、黒湯 850m、一本松温泉跡 960m、道標[乳頭山山頂1.0㌔/黒湯2.6㌔] 1273m、乳頭山 1478m、千沼ヶ原 1340m~1360m  【メモ】○千沼ヶ原湿原の面積は64.98㌶(国土地理院湖沼湿原調査による)、雫石観光協会のブログには『そのスケールの大きさ、原始性が保たれている点など、尾瀬に匹敵するといわれている』と、紹介されている。ちなみに他の主な湿原の面積(ヘクタール)をあげると、尾瀬ヶ原:848.68、苗場山山頂湿原:90.91、雨竜沼湿原:195.13、釧路湿原:22656.13 ○駒ヶ岳八合目への道路は土・日・祝日(および夏期)はマイカー規制され、バスが運行される

昨夜 決めておいたことは、(イ)道の駅の休憩室に貼ってあったバス時刻表から、千沼ヶ原へは八合目からの縦走でなく、乳頭山越えのコースとする…駒ヶ岳八合目から千沼ヶ原往復に要する時間は6時間40。これに湿原散策を1時間とし 休憩を加えると、9時間ぐらい みておきたい。アルパこまくさ発 6:01(始発、八合目着6:26)で行き、八合目発15:15(アルパこまくさ着15:40、最終は16:25)で帰るとすると、時間的なゆとりが少ない。最終バスでは温泉にゆっくり入れない。 (ロ)乳頭温泉郷から乳頭山に登るには2つのルートがあるが、休暇村に電話し、山中でなく 沢沿いのルートを取る…『地図には“沢コースは荒れている”とあるが、大丈夫ですか』と質問すると、『皆さん、このコースを歩かれます』という回答だった。

黒湯温泉できるだけ早い時間に下山し、たっぷり温泉につかりたいことには変わりないので、530に道の駅「雫石あねっこ」を出る。途中、コンビニで朝食を摂り、昼食・ジュースなどを仕入れ、休暇村(田沢湖高原?)に640に着く。
駐車場に車をおき(無料)、休暇村の前から 黒湯温泉への広い舗装道路を歩き始める(6:50)。両側はブナの林。黒湯温泉からは登山道。点在する黒湯の宿舎や湯小屋を通り抜けると、沢沿いの道となった。一本松沢である。向こう岸(右岸)に源泉の取入れ口が湯煙りをあげている。徒渉して右岸に渡り、「一本松温泉跡」を過ぎると、まもなく沢を離れ 山腹の登りとなった。
乳頭山の紅葉距離で1000㍍、高度で250mほどで展望が開けた。ベンチが一つあり、[乳頭山山頂1.0㌔/黒湯2.6㌔、標高1273m]と書かれた道標が立っている。前方は乳頭山山稜の紅葉、後方は秋田駒(男女岳)と田沢湖、そして男女岳の右奥はるかに鳥海山。いい眺めだ。但し、乳頭山の紅葉は優勢なクマザサに埋没しそうでであり、男女岳やその前の笹森山の斜面は色づき始めたばかりである。あと一登り。10分ほど休憩して(8:50-9:00)、登高再開。勾配は 急でもなく、かといって緩やかでもない。

乳頭山山頂休暇村から2時間45、まずまずのペースで(コースタイムは2時間40乳頭山山頂に着いた(9:35)。上がってびっくり。途中は数人の登山者にしか会わなかったが、さほど広くない山頂は、我々と同年配あるいは若年夫婦、かなりの単独行、および お決まりの中高年パーティーでいっぱいだった。反対方向から上がって来る人が多い。テント泊をしたのだろうか、大きなザックを背負った高校生の一団が登ってきて、山頂は いっそう 賑やかに、元気になった。  
秋田駒と田沢湖森吉山八幡平岩手山山頂からの展望が素晴らしい。[秋田駒・田沢湖・鳥海山]は 高度が上がって田沢湖の湖面が広くなった。端正な[森吉山]の姿は相変わらず。手前の森がないところは[田代平]だ。赤く紅葉した木の後ろに田代平山荘も見える。そして、乳頭山自身に遮られていた、北から東の[八幡平]と[岩手山]が見えるようになった。八幡平がおおらかに横たわり、その長い山なみはひときわ大きな岩手山へと続いている。盛岡の方から見る岩手山は 『南部富士』と呼ばれるように 均整のとれた形をしているが、ここから見る岩手山は“富士山”には見えない。“片富士”といわれる所以である。

紅葉と岩手山紅葉と笊森山乳頭山南側の絶壁十時のおやつを食べながらの展望を楽しんだあと、千沼ヶ原に向かう(10:00)。すぐ滝ノ上コースとの分岐を過ぎる。急坂を100mほど下ると、なだらかに起伏する稜線歩きとなった。振り返ると、乳頭山の南側は鋭い崖になっていた。
ここらあたりは、クマザサと紅葉する草木との勢力争いが まだ 拮抗しているが、稜線下に見えている池塘はいずれ消えてしまうのだろうか?千沼ヶ原を歩く千沼ヶ原と八幡平の山なみ千沼ヶ原の上に青空が広がる
千沼ヶ原。オオシラビソに囲まれた一面の黄金色の湿原、その中に多数の池塘が点在、その数900余という。オオシラビソの林の向こうには、岩手山や八幡平が望める。たいへん気持ちが良いところだったが、笊森山に登って湿原を一望すれば なお 素晴らしかっただろう。
一本道の木道を湿原の末端(と思われるところ)まで往復した。所要40分だった。(10:50-11:30)

乳頭山ところで、乳頭山は烏帽子岳ともいう。『烏帽子岳』は岩手県側の呼び名で 『乳頭山』は秋田県側の呼び名だが、2万5千分の1地図の記載は『烏帽子岳(乳頭山)』なので、烏帽子が正式、乳頭山が別名というべきだろう。秋田県側から見ると、その山容が乙女のふくよやかな乳房に似ているらしい。
写真は千沼ヶ原からの帰路で撮ったもの。登山道は県境に付けられているので、どちらの名前で呼ぶべきか 微妙であるが、“烏帽子”という名の山は全国にあまたあるので、個人的には『乳頭山』を推奨したい。


田代平黒湯・孫六の湯分岐昼の部の乳頭山山頂は 朝の部にもましての賑わいで、一時は身の置き場もないほどだった。それでも、ワイワイ言いながら記念撮影を撮り合っていた中高年の団体が去ると、山頂には静寂が戻る。すこし霞がかかってきた山上のパノラマを もう一度 楽しんで(12:30-12:45)、下山。帰りは300㍍ほど下ったところから、田代平山荘のコースを採った(写真→左)。一本松沢ではなく、“山中”を孫六温泉へと下る道である。写真→右は分岐点のすこし先で撮ったもの。木道、田代平山荘、田代平が見える。
紅葉1紅葉2紅葉3立派な田代平山荘(無人)の前を通り、直進すれば田代平へと進む道を見送り、左の樹林帯の中へ入る。
まだ緑が多い中で、紅葉が進んだ大きな木も何本かあった。青い空をバックにした 赤・黄・緑の葉の重なりが、陽の光に輝き 美しい。登山道に まだ 赤い葉が落ちていた。紅葉に陽の光がないと、その美しさは半減する。

孫六温泉道標[乳頭山頂上3.4㌔/孫六温泉0.6㌔]の“0.6㌔”に一息ついて、孫六温泉に降りたのは230。そこから、橋を渡ると(写真→)、黒湯温泉が見えた。黒湯から往路と同じ道を休暇村に戻り、まだ陽が高い 4前には、鶴の湯温泉に着くことができた。鶴の湯温泉
鶴の湯温泉は湯も食事も満足した
組写真(←)の[上左]、門を入った左側の萱葺き屋根が本陣、私たちの部屋は右側の三号館だった。[上右]は湯小屋、橋を渡った正面入口が女性用の白湯、左側の入口が男性用の黒湯。[下左]、小川の左岸に建物は混浴露天風呂(鶴の湯と中の湯)。お風呂は、その他、女性専用の露天風呂(中の湯と大白の湯)や、唯一シャワー設備がある内湯が一号館内にある。[下右]は本陣内にある食堂。本陣に泊まれなかった客はここで夕食を摂る。本陣の宿泊客は部屋膳。朝食は 全員 この食堂である。
夕食は囲炉裏でじっくり焼いたイワナ、マイタケの蒸し焼きなどキノコ料理数点、山菜は時期的に一点。とくに 美味しかったのは“山の芋鍋”(鶴の湯の名物料理で、おかわり自由)だった。追加料理なしだったが、お腹いっぱいになった。湯は、入れる湯すべて、翌朝も含め、4度入った。2回目のときのことです。若い女性がダンナさん(外国人)と露天風呂に入っていた。私を含めた数人(の男)は 離れた隅で小さくなっていました。私が入って出るまで、その夫婦は湯に浸かりっぱなしでした。
太郎平小屋に2泊し(9月7日~9日)、薬師岳北ノ俣岳に登りました。花と紅葉のシーズンの谷間で、静かな山歩きができました。黒部五郎岳にも登りたかったが、雲ノ平山荘がリニューアルで9月から来夏まで休業ということもあり、来年以降に持ち越しとなりました。
【行程】○7日:折立8:40~三角点10:25-10:30~五光岩ベンチ12:00-12:25~太郎平小屋13:30 ○8日:太郎平小屋6:25~薬師平7:30~薬師岳山荘8:15-8:20~薬師岳9:20-10:50~薬師岳山荘11:40-12:00~太郎平小屋13:50 ○9日:太郎平小屋6:30~北俣岳8:30-8:45~太郎平小屋10:20-11:00~五光岩ベンチ11:35~三角点12:35-12:45~折立13:55   【データ】○折立~太郎平小屋 6㌔、太郎平小屋~薬師岳 4㌔、太郎平小屋~北ノ俣岳 3㌔ ○標高:折立1350m、三角点1870.6m、五光岩ベンチ2196m、太郎平小屋2330m、薬師峠2294m、薬師岳山荘2701m、薬師岳2926.0m、北ノ俣岳2661.2m   【メモ】“ヒュッテ”とついているが、折立ヒュッテは避難小屋程度のもの。また折立には売店もない。


9月7日(月):折立~太郎平小屋
折立ヒュッテ(薬師岳登山口)亀谷(かめがい)温泉を出るとすぐ料金所(有峰林道)があり、\1800を払って折立へ。舗装されているが、道幅が狭い箇所が多く、おまけに工事用の車が行き交い、運転には神経を使わされた。折立到着830。週明けで まだ 山に入っている人が多いとみえ、駐車場はほぼ満杯だった。(2日後 降りてきたときは空きが目立った)三角点(1870.6m)薬師岳(三角点)有峰湖(三角点~五光岩ベンチ)
太郎平へは折立ヒュッテの前を通り、樹林帯の道に入る(写真→)。太郎坂を急登すること1時間45で、1870.6m三角点に着いた。視界が開け、前方に太郎平の緩やかな起伏が、左手に薬師岳がわずかに頭を見せている。(写真←)
三角点で一息ついて 再び 登り。勾配はすこし楽になったが、荒れた感じの草原帯となり、暑い。ところどころ木道や石畳の道。夏であれば、このあたりはゼンテイカやキンコウカの花畑になるらしい。ふりかえると、有峰湖のダム湖特有の細長い湖面が見える。

五光岩ベンチ太郎平(五光岩ベンチ)薬師岳(五光岩ベンチ)五光岩ベンチ、三角点から1時間30はコースタイムどうり。ちょうど正午、立派なベンチも並んでいるのでランチタイムとする。剱岳(五光岩ベンチ)
太郎平小屋とそこへ至る道がはっきりと見てとれるが、道標によれば、[2㌔・141m]の行程である。薬師岳は頭から胸のあたりまで見えるようになった。巨体だ。(写真↑) 右の写真は剱岳である。こんなところで剱に逢えるとは意外だった。(写真→)太郎平小屋
最後は綿毛も白くなったチングルマの中を歩き、1330、五光岩ベンチから1時間5、折立から 正味 4時間20(コースタイムは4時間30太郎平小屋に到着した。
太郎平小屋は収容150人の大きな山小屋。高天原や雲ノ平、五色ヶ原を経て室堂へ行く北アルプスの要衝でもある。オフシーズンで空いていたことと予約を入れておいたからだろう、個室(3畳)を用意してくれた。(写真←)北アルプスの山並み
太郎平小屋がある一帯を太郎兵衛平という。穏やかな草原が広がり、三方を北アルプスの名峰が取り巻いている。一方は和田川・真川の谷と有峰湖。夕食までの時間、小屋の前の広場を歩いたり ベンチに座ったり、その景観を楽しんだ。
右の写真:標柱の後ろは三俣蓮華岳、その右の大きな山は黒部五郎岳、左に水晶岳が両側に長く稜線を伸ばしている。

・・・太郎平小屋から・・・
北ノ俣岳と黒部五郎岳双六岳のアップ槍ヶ岳北鎌尾根水晶岳~ワリモ岳薬師岳
左から…①北ノ俣岳黒部五郎岳。北俣の後ろに聳える黒部五郎はかなり厳しそう。広場にあった里程図では9㌔。黒部五郎小舎まではさらに3.5㌔。黒部五郎小舎に泊まり、翌日また黒部五郎を越えて太郎平小屋に戻るのは気持的にもしんどい。黒部五郎岳は雲ノ平山荘のリニューアルが終わる来年以降にチャレンジすることにする。 ②雲に隠れていた黒部五郎岳と三俣蓮華岳の間にある双六岳が、うまい具合に顔を出した。 ③三俣蓮華岳。その後ろにちょっぴり見えているのは槍ヶ岳の「北鎌尾根」(と山小屋のスタッフが教えてくれた) ④展望は南から反時計まわりに“パン”している。ほぼ真東に水晶岳が左右に長い稜線を伸ばしている。右端の小さい三角錐はワリモ岳、その手前の緑の山は祖父(じじ)。祖父岳の後ろに鷲羽岳の天辺が見える。左は枠の外だが赤牛岳に続いている。 ⑤北西には明日登る予定の薬師岳の東南稜。氷河が山肌を削って残ったあとを『カール(圏谷)』という。薬師岳の3のカールは有名で、特別天然記念物に指定されている。東南稜の向こうにあり、明日見るのが楽しみだ。
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夕食530、消灯9。登山客は5,60名ほどだった。消灯後 小屋の外に出ると、星が出ていた。月齢18日の月で、降るような星空というわけにはいかなかったが、天の川はうっすらと確認できた。


9月8日:薬師岳往復
太郎平小屋の朝1曇りがちという予報だったが、今日も 昨日同様 朝から青空が広がった。朝食(530)前、茜色に染まる西の空を撮影。月がまだ西天高く残っていた(写真←)。
625小屋を出る。木道が敷かれた台地状の草原は、やがて薬師峠への下りとなる。薬師峠(標高2294m)はテント場になっており、4,5張りのテントがあった。チングルマ2チングルマ1薬師平の空
薬師峠からは、薬師平で いったん なだらかになったものの山頂まで、ほぼ一貫して急勾配の道だった。
樹林帯を抜ける。見上げると紺碧の空に秋の雲が流れ、足元にはミヤマリンドウアキノキリンソウが咲き、チングルマの綿毛が朝陽に輝いている(写真↑)。太郎平小屋周辺のものと違って、ここの“稚児車”は元気だ。コースタイムより5遅れの730薬師平(2450~2500m)に到着した。
ここまで登ると 槍の穂先が見えるようになったが、剱・立山や後立山連峰は頂上に着くまでお預けである。また、ここからは北俣と黒部五郎の間は 存外 緩やかで近く見え、歩けそうな気がする。

薬師岳山荘と薬師岳薬師平からは砂礫の急登だが、展望は遮るものがない。足には“地獄”、目には“天国”の「薬師岳登山最終ステージ」に入る。まだかまだかと思っていると、薬師岳山荘(標高2701m)が 突然 眼の前に現れた(写真←)。
薬師平から45分、コースタイムより25分も早い!? 何かの間違い? 山荘横のベンチで小休止。槍に続いて、穂高連峰も視水晶岳の後ろに姿を見せ始めた。
砂礫の急登はいちだんと厳しくなり、ついにジグザグに登るようになった。目に“天国”の 遮るものが何もない稜線は、ひとたび天候が悪化すれば、身に危険な道に変わる。
昭和38年1月、愛知大学山岳部員13人が薬師岳を目指したが、悪天候で登頂を断念。下山中 、東南稜に迷い込み全員が凍死した。おりからの豪雪をついて、朝日新聞記者・本多勝一氏がヘリコプターで太郎平小屋(当時は太郎小屋といった)に降りた。『来た、見た、いなかった-太郎小屋に人影なし』 …朝日新聞大阪本社に送られた第一声である。
ケルンと北アルプスの山並み(東南稜分岐)有峰湖(東南稜分岐)遭難碑(ケルン)が建つ東南稜分岐に上る(9:00-9:05)。標高は2900mに近い。黒部五郎、水晶から槍・穂高、笠ヶ岳、乗鞍と、名だたる北アルプスが山々が幾重にも重なる(写真←)。有峰湖が雲海の下に見える。折立から太郎平への登山道もはっきり分かる(写真→)。

薬師岳山頂三角点(2926.0m)920、太郎平小屋から ほぼ 3時間(コースタイムも3時間薬師岳の頂きに立った。今年初めての日本アルプスである。山頂には祠があり、立派な薬師如来像が安置されていた(写真←)。
「2926.0m三角点」は祠の石積みの東面にあった(写真→)。天気は崩れそうにない。ゆっくり360度の大展望を楽しむことにする。

・・・薬師岳山頂で・・・
金作谷カール剱・立山連峰鹿島槍・五竜/蓮華・針ノ木水晶岳/裏銀座の山々中央カールと槍・穂高連峰
槍・穂高連峰のアップ薬師岳山荘と太郎平小屋雲海1スペース上の段 左から…①3のカール群でいちばん有名な金作谷カール。地元のガイド宮本金作から名づけられた。薬師と北薬師の間にある。後遠くは剱岳。 ②剱岳(左遠景)立山連峰(右)。立山連峰のピラミッドが雄山か大汝山、その手前が龍王山と浄土山。立山連峰の右後ろは白馬三山。 ③奥は五竜岳(左)鹿島槍ヶ岳(右)。その前の吊状の尾根で結ばれているのは針ノ木岳(左)蓮華岳(右)。 ④中央は水晶岳。水晶から左に延びた稜線は赤牛岳へ、右に延びた稜線はワリモ岳鷲羽岳まで続いている。左奥は裏銀座の山々、右奥に槍ヶ岳が見える。手前は薬師の東南稜で、水晶との谷間を黒部川が流れる。 ⑤中央カール。中景は右から黒部五郎岳三俣蓮華岳祖父岳ワリモ岳。遠景は笠ヶ岳(黒部五郎の左後ろ)鷲羽岳(ワリモの右後ろ)。(黒部五郎の)最奥に乗鞍岳御嶽
下の段 左から…⑥槍ヶ岳と穂高連峰のズームアップ。 ⑦薬師岳山荘と太郎平小屋。 ⑧有峰湖から富山平野を覆う雲海。
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薬師岳(東南稜分岐~薬師岳山荘)山頂に 1時間30 滞在したあと下山する(10:50)。その間、ツァー(12人、内ガイド1人、トレーナー1人)を数組のパーティーが登ってきては降りていった。中に はるばる 室堂から来た夫婦組、聞けば途中2泊したという。右の写真は30分ほど下ってふりかえった薬師岳。山頂は二つ目のピーク。手前のピークに避難小屋跡が見える。槍・穂高連峰(薬師岳山荘)
帰りの薬師岳山荘では大休止(11:40-12:00)。ここから見る槍ヶ岳方面の景観もなかなかのものだ。左の写真はその1枚。後景左 ワリモ岳に鷲羽岳が続き、中央から右へは槍・穂高。前景は祖父岳(左)と黒部五郎岳(右)。祖父岳の右のなだらかな斜面が雲ノ平あたり。黒部五郎の右後ろは三俣蓮華岳と双六岳だろうか? 雲が ほどよく 浮かんだ空が美しかった。黒部五郎岳と北ノ俣岳(薬師岳山荘~薬師平)鷲羽岳とワリモ岳(薬師岳山荘~薬師平)
右の写真2枚は薬師岳山荘と薬師平の間で撮ったもの。北ノ俣岳から水晶岳までを“パン”。写真右が北ノ俣(右)と黒部五郎(左)、写真左には薬師東南稜の先に、黒部五郎・祖父・水晶が連なっている。この写真の主役はワリモ岳と鷲羽岳です(祖父岳の後ろ)。薬師岳(薬師平)黒部五郎岳と三俣蓮華岳(薬師平)
朽ちかけた道標には、[薬師岳山荘(15分)⇔太郎平小屋(方向)]とあった。
左の写真薬師平で撮った、“空”と“雲”が主役の2枚。引立て役の山は、左は薬師岳、右は黒部五郎岳と三俣蓮華岳(雲がかかっている)。
薬師峠のテン場(薬師峠~太郎平)太郎平(薬師平~薬師峠)右の写真(左)は薬師峠へ樹林帯の急坂に入るところ。太郎兵衛平の全貌と太郎平小屋が見える。右の写真(右)は薬師峠のテント場。管理棟とテントが2張見える。
この頃から、ガスが有峰湖の方から上ってくるようになり、夕方以降、太郎兵衛平は真っ白になってしまった。

ウメバチソウミヤマリウンドウチングルマ3・・・薬師峠~薬師平で・・・
左から…br>①ウメバチソウ ②ミヤマリンドウ ③チングルマ(綿毛)
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9月9日:北ノ俣岳と太郎平小屋~折立
太郎平小屋の朝4太郎平小屋の朝3太郎平小屋の朝2昨日は 午後 ずっと曇りで、星も出なかったが、今日は、昨日にもまして美しい朝となった(写真→)。山小屋の若いスタッフ(女性)が、こんなきれいな空は初めてと感動していた。1枚目のシルエットは薬師岳(北東方向)、2・3枚目は西の雲海と朝焼けの空。
太郎岳雲海2結局、2日だけで山を降りることにして、今日は北ノ俣岳を往復後、折立へ下る。おおかたの荷物を太郎平小屋にデポし、630出発。まず、裏山的存在といった感じの太郎山へ。裏山といっても、れっきとした三角点(2372.9m)がある(写真←)。ケルンのはるか遠くに見えるのは白山だ。また 今日も、有峰湖から富山平野は厚い雲の下である(写真←)。
薬師岳の空北ノ俣岳の空道は緩やかな登り、上空の雲の形が刻々と変化する。うろこ雲がどんどん大きくなり、“いわし雲”から“さば雲”になってしまった(写真→)。左は北ノ俣岳上空、右は薬師岳上空である。
※うろこ雲:巻(絹)積雲、高度5000~15000m。低気圧の前面によく現れるので、天気は下り坂になる。実際、雨こそ降らなかったが、この日の午後は曇り、ガスの中の下山となった。
北ノ俣岳三角点(2661.2m)神岡新道からの道を右に合わせ、一登りで北ノ俣岳山頂(写真←)。太郎平小屋から2時間(コースタイムと同じ)、830。三角点の標高は2661.2mである。ここからのパノラマも、薬師岳に劣らず素晴らしかった。
昨日の12人ツァーとは、今日も後になり先になりしたが、今日は黒部五郎岳に登り、黒部五郎小舎泊まりだという。ガイドを除けば、男性は一人という構成だった。

・・・北ノ俣岳から・・・
黒部五郎岳(北ノ俣岳)槍・大天井/黒部五郎・祖父(北ノ俣岳)槍ヶ岳のアップ(北ノ俣岳)笠ヶ岳・乗鞍岳・御嶽(北ノ俣岳)白山(北ノ俣岳)
左から…①黒部五郎岳、なかなか迫力がある。 ②左にふって、三俣蓮華岳(黒部五郎の左)、三俣蓮華の右後ろは槍だが、左後ろは大天井(おてんしょう) ③槍ヶ岳のアップ。手前の丸っこい尾根は笠ヶ岳~樅沢岳? ④三役揃い踏みのように綺麗に並んだのは、手前から笠ヶ岳乗鞍岳、木曾の御嶽。 ⑤白山遠望。
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太郎平薬師岳水晶岳~赤牛岳山頂には15分滞在し下山。太郎平小屋で 早めの昼食をとり(太郎平小屋特製ちらし寿司、なかなかイケル)、視界2,30㍍の中、折立へ降りた(11:00-13:55)。
右の写真は北ノ俣の下りで撮ったもの。左から…①水晶岳から赤牛岳の稜線。緑の草原と険しい山並みとの対比が美しい。 ②薬師岳の大きな山体。ガイドブックに「その気品と貫禄を兼ね備えた山容は北アルプスで最も女性的な山と称されている。」 たしかに、『南アルプスの女王』と呼ばれる仙丈ヶ岳に似たところがある。③太郎山と太郎平小屋と雲海と。雲海の上にちょこんと顔を出した山がアクセントを付けている。
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