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第一日(8月28日:日) 木崎湖湖畔の宿7:00=7:25扇沢登山口(駐車場)7:45~11:50種池山荘11:50・・・歩行距離7㌔/標高差1120m
第二日(8月29日:月) 種池山荘5:50~6:40爺ヶ岳南峰7:00~7:25爺ヶ岳中峰7:40~8:50冷池山荘9:40~11:57鹿島槍ヶ岳(南峰)12:50~14:50冷池山荘・・・歩行距離12㌔/標高差473m
第三日(8月30日:火) 冷池山荘6:05~7:45爺ヶ岳南峰8:25~8:55種池山荘9:30~12:35扇沢登山口(駐車場)=自宅へ・・・歩行距離11㌔/標高差1340m



◇◇◇第一日…8月28日(日)◇◇◇

爺ヶ岳登山口(柏原新道入口)扇沢橋柏原新道入口(爺ヶ岳登山口)は、立山黒部アルペンルートの長野側口、扇沢駅から1㌔ほど手前、扇沢橋の東詰にある。駐車場はまわりに何箇所かあるが、幸い、新道入口の真ん前の駐車場に1台分のスペースが空いていた。
登山口のポストに登山届を投函し登山スタート(7:45)、2年ぶりの北アルプスである(7:45)。モミジ坂の急坂をジグザグに登り、八ツ見ベンチを過ぎる。八ヶ岳が見えるらしいが、周囲はガス(霧)で視界は数十メートル。ガイドブックに『小さなケルンを過ぎると爺ヶ岳南尾根の西側山腹を巻くようになる。正面の稜線に種池山荘が眺められる』とあるが、稜線は見えるべくもなく、ケルンにも気づかず通り過ぎた。ただ道の傾斜が緩やかになり、水平岬とか包優岬と書かれた“岬”を通過するたびに、山腹をまわりこんでいることが体で分かる。
ガラ場種池山荘道端に丸い石を数個置いただけの石ベンチを過ぎ、登り始めて約4時間、扇沢源頭のガレ場(ガラ場)を落石に注意して慎重に横切る。ガラ場の前後には、通行上の注意事項を記した木板が立っていた。
展望のない道中で、目を楽しませてくれたのは 時節がら 多くはないが山の花や実。ヤマハハコ、ミヤマアキノキリンソウ、タテヤマ?アザミ、シモツケソウ、ベニバナイチゴ(実)、ゴゼンタチバナ(実)など。
ガラ場からほどなく森林限界となり、再び傾斜がきつくなった道をひと登りすると、突然、種池山荘の赤い屋根が目に飛びこんできた。種池山荘に着いたのは昼前(11:50)だったが、冷池山荘まで足を延ばすと2時間、視界も悪いので、第一日目の行動は(予定どおり)ここまでとする。

柏原新道は、種池山荘二代目オーナー・柏原正泰さんが昭和30年代後半から昭和42年頃にかけて独力で切り開かれた道。おかげで、私たちのような“ふつう”の登山愛好家でも鹿島槍に登れるようになった。ポイント・ポイントに指標があり、分かりやすくかつ歩きやすい道。以下に、[リンク]でポイントの写真を示す。往路(28日)はガスで見通しが悪く、ほとんどは帰路(30日)に撮ったもの・・・
モミジ坂→八ツ見ベンチケルン駅見岬→一枚岩→石畳→水平道(往)水平道(帰)水平岬包優岬石ベンチ→アザミ沢→黄金岬ガラ場富士見坂鉄砲坂


夕食(5時)まで小屋周辺の散歩などで過す。ガス(霧)は晴れず、遠くの山は見えないので近くの花を見る。爺ヶ岳側に、今はすっかり綿毛だがチングルマの群落。ハクサンフウロも多い。ミヤマリンドウが少し。針ノ木岳側は植相が違った。まず、花も葉も形はたしかにキヌガサソウだが、花の色が薄緑?! 調べると、キヌガサソウは初めは白色だが、花が終わる頃には紅紫色になり、果期には薄緑色になるとあり、納得した。つぎに、赤い実が2つくっついて葉の上にのっかっているのはオオヒョウタンボクだった。その他、ハクサンボウフウ、サンカヨウ(実)、エンレイソウ(実)など。

※余話・・・前泊の木崎湖湖畔の宿の食堂に飾ってあった、マサキ?を担いで雪の中に立っている男の人の写真に興味をそそられ尋ねると、写真の人物は宿のご主人。針ノ木岳の山開き「針ノ木岳慎太郎祭」のときのものだという。“慎太郎”とは針ノ木岳周辺の開拓に尽くした百瀬慎太郎のことで、毎年、ご主人がマサキを担ぐ役を務めておられるのだそうだ。白馬岳の山開きは麓でやるが針ノ木岳は山で行うと、すこし自慢げに話された。また、駐車場がいっぱいだったときの“穴場”まで教えていただいた。


◇◇◇第二日…8月29日(月)◇◇◇

雲海滝雲爺ヶ岳へいよいよ憧れの鹿島槍に登る日。4時40分起床、朝食5時、出発5時50分。霜か?露か?チングルマが白い“帽子”を被っている。前方、爺ヶ岳と鹿島槍の鞍部、冷乗越を薄い滝雲が長野県側から富山県側へ流れている。爺ヶ岳から針ノ木岳・蓮華岳の山懐に深く入りこんだ扇沢は厚い雲海に覆われている。
ライチョウ扇沢駅先行していた妻がハイマツと林の中にライチョウを見つけた。2羽いる! 子育てを終えた夫婦(つがい)だろうか? この時期は雌雄の区別がつかないが、一方は毛づくろいに余念がなく、他方はあたりを警戒するようにじっと動かない。
何気に見下ろした雲海“ホール”から扇沢のターミナルが見えた! 月曜日の早朝、駐車場はまだガラガラだ。影爺と剱立山
ふりかえれば、剱・立山の雄大な眺め。南から北へ、雄山・大汝山・富士ノ折立の立山三山、真砂岳、別山が並び、剱の岩峰群へと続く。剱の先は池ノ平山。ところどころに雪渓がある。新たな雪がこの上に積もるのもまもなくだろう。間に黒部大峡谷があって、手前に爺ヶ岳の黒い影が緑の稜線上に伸び、種池山荘の赤い屋根が緑の山肌に映える。岩稜の山、剱・立山とは対照的な山様である。
爺ヶ岳南峰山頂爺ヶ岳は3つの峰―南峰・中峰・北峰―から成る。種池山荘から50分、6時40分、南峰の頂上に上がった。標高2660m。鹿島槍をバックに記念撮影。東側は一面雲の海だが、北・西・南270度は雲一つなく、北アルプス名峰群の大展望! 槍・穂高は意外と近く、2年前に登った薬師岳がスバリと赤沢の“吊”尾根の間に遠望できる。
爺ヶ岳(じいがたけ)とは我が身に“親しみ”を感じる名前だが、由来は、春、「種まき爺さん」の雪形が現れるから。種まき爺さんは2人いて、それぞれ農耕の目安とされてきたそうだ。

鹿島槍ヶ岳(爺南峰中峰稜線)20分ほど展望を楽しんで中峰へ。鹿島槍ヶ岳の南峰と北峰を結ぶ吊尾根の迫力ある急峻な東壁が迫る。対して、反対の西側はなだらかな牛首尾根が黒部峡谷へと延びる。50mぐらいのダウンアップと500㍍ぐらいの稜線歩きで中峰鹿島槍ヶ岳(爺ヶ岳中峰)剱岳から蓮華岳までのパノラマ写真(爺ヶ岳中峰)
中峰は爺ヶ岳の最高峰(2670m)で三角点(2699.8m)もあるが、標柱はなぜかお粗末(古びている)。南峰の左右に連なる壮大な山並みの“パノラマ”を撮る。その山座同定はこちら。 15分ほど中峰山頂にステイ後、北峰の西側を巻き(北峰-2631m-は山頂に登る道はない) 冷乗越へ。
冷池山荘へ8時近く、鹿島槍の東壁を早くもガスが昇ってきた。ふりかえれば、種池山荘が建つ稜線の上にもガスが迫っている。そういえば、昨日、柏原新道で出会った女性が『上は真っ白で何も見えませんよ』と言っていた。爺ヶ岳三峰来し方をふりかえる
足元にはイワツメクサがその小さな花びらに朝露をつけ、朝日を浴びてトウヤクリンドウがその蕾を開こうとしている。注意してみると、稜線とその西側斜面にはトウヤクリンドウが点々と咲いていた。トウヤクリンドウは晩夏のお花畑の主役である。
冷乗越冷池山荘冷乗越(つべたのっこし、2488m)、8時34分。ここで、大谷原から赤岩尾根を登ってくる鹿島槍への最短ルート(歩行距離9㌔/標高差1350m)が合流する。かっては、一般道はこの厳しいルートしかなかった。冷乗越で、近いと見えた冷池山荘(つめたいけさんそう)は意外と遠く、乗越から15分かかった。宿泊手続きと軽い食事をし、荷を軽くして鹿島槍ヶ岳往復へ(9:40)。距離4㌔、登り480m、コースタイム2時間10分。
薬師岳剱立山と薬師雲と風のせめぎ合い扇沢から上がるガスはいっそう量を増し、北よりの風が必死でそれを押し返しているが、種池山荘がガスにまかれるのは時間の問題だろう。剱・立山の頂きにもだいぶん雲がかかってきた。はるか薬師岳は北薬師との間の大きなカール、金作谷カールを雲間に開いている。

鹿島槍へ鹿島槍ヶ岳山頂トウヤクリンドウが咲き乱れる布引山(鹿島槍の前衛峰、標高2683m)を越え、傾斜を増した砂礫の道と格闘すること50分、ついに憧れの鹿島槍ヶ岳の頂上を踏んだ。時に8月29日11時57分。キレット側剱方面鹿島槍北峰
鹿島槍ヶ岳は南峰(2889.1m、三角点あり)と北峰(2842m)から成る双耳峰、その秀麗さは日本一といわれる。北峰は雲に見え隠れ、北峰からキレットを経て五竜・唐松・白馬と続く後立山連峰はまったく雲の中、剱方面も同様である。
ヒコーキヒコーキ雲“ガス切れ”を期待して待つ。前日、種池山荘テラスで、五竜からキレットを越えてきたという中高年男女6名のグループから『北峰から南峰の道はキレットに劣らず厳しかった』と聞いていたので、北峰を往復する気は起こらない。デポして北峰を往復したらしい、私たちより10歳は若いご夫婦が『もう二度と行きたくない』といいながら戻ってきた。冷池山荘
小1時間も辛抱したが、つかの間もガスは晴れず、諦めて下山。冷池山荘に2時50分戻る。
トウヤクリンドウやイワツメクサのほかにも、ヤマハハコ、トリカブト、ウザギギク、ハクサンフウロ、イブキトラノオなどが晩夏の稜線や冷池の周辺を彩っていた。



◇◇◇第三日…8月30日(月)◇◇◇

冷池山荘テラスから暁の東の空と鹿島槍ヶ岳
朝食(5時)の前後に撮影。時間は左から、4時52分、55分、5時17分(日の出)、24分、25分。
冷池山荘の朝1冷池山荘の朝2冷池山荘の朝3冷池山荘の朝4冷池山荘の朝5

北信五岳冷乗越爺ヶ岳(冷池山荘)昨日にも増しての好天。6時5分冷池山荘を出る。6時23分冷乗越。東、雲海の上に北信五岳(妙高・黒姫・戸隠・飯縄・斑尾)が浮かぶ。
剱立山(爺ヶ岳中峰巻道)荷揚げするヘリコプター爺ヶ岳は北峰は当然だが、中峰も巻いてしまった。ヘリコプターの爆音が響く。山小屋への荷揚げである。見ていると、扇沢と種池山荘の間を2,3度往復している。1度は冷池山荘に飛んできた。爺ヶ岳南峰山頂
7時45分爺ヶ岳南峰。行きは鹿島槍を背景に記念写真を撮ったが、帰りは剱立山を後ろに記録写真を撮る。
地図とコンパスを使って“山座同定”を試みる。剱・立山、槍・穂高、針ノ木・蓮華は分かるが、東の雲海の上の2つの山並み(A)と南の蓮華岳東尾根の後ろの2つの山(B)が分からない。単独行の中年女性(五竜~キレット~鹿島槍を縦走してきたツワモノ!)も交えての検討となった。結果、Aは南アルプスと八ヶ岳、Bの一つは“常念岳”という結論になった。
※Aは正解だったがBは間違い。その後(9月9~12日)の鷲羽岳等の山行で唐沢岳と餓鬼岳と判明した。

爺ヶ岳南峰からの展望写真(山座同定付き)・・・剱・立山は別掲
①鹿島槍南峰から爺ヶ岳北峰の稜線②槍穂高方面③針ノ木蓮華方面④薬師岳
⑤八ヶ岳⑥南アルプス①鹿島槍南峰から爺ヶ岳北峰へ続く稜線、その山座同定はこちら。②槍ヶ岳・穂高連峰方面、その山座同定はこちら。③針ノ木岳・蓮華岳方面、その山座同定はこちら。④薬師岳アップ、その説明はこちら
⑤八ヶ岳方面。⑥南アルプス方面、(おそらく)左から甲斐駒ヶ岳、仙丈ヶ岳、北岳・間ノ岳、農鳥岳の白峰三山、離れて塩見岳)。八ヶ岳と南アルプスと間に極めてうっすらと富士山が見えた!

種池山荘種池山荘へ雲沸く鹿島槍8時25分南峰をあとにする。今日も鹿島槍の東壁や種池山荘が建つ稜線にガスが上がってきている。8時55分種池山荘荷揚げ
一時やんでいた荷揚げ作業が再開されたようで、ヘリコプターが種池山荘に上がってくるところだった。数日前まで天候が悪く、明日からも下り坂ということで、大量の荷揚げをするとのこと。ヘリコプターが山荘の上でホバリングすると、凄まじい砂埃が舞い上がる。二度目は建屋内に避難したが、一度目は夢中で写真を撮る。おかげで、カメラも耳の穴も砂だらけになってしまった。
扇沢へ扇沢へ(種池山荘)扇沢へ思わぬ見ものに長逗留し、9時30分種池山荘を出、往路(28日)ではガスで何も見えなかった柏原新道を下る。扇沢(爺ヶ岳登山口)
木々の枝越しから見える扇沢を取り巻く稜線が高い。種池山荘もガスの中に確認できた。石ベンチやケルンなどの各ポイントをカメラに収めながら、12時35分扇沢登山口(駐車場)に到着。
「ゆーぷる木崎湖」で“3日分の汗と間の汚れ”を洗い流し、一般道を横浜へと帰った。


◆◆◆剱・立山連峰の写真◆◆◆(山座同定付き)
剱・立山連峰剱岳アップ立山連峰①爺ヶ岳南峰から剱岳と立山連峰、山座同定はこちら。(29日6時39分) ②爺ヶ岳南峰~中峰の稜線から剱岳アップ、山座同定はこちら。(29日7時9分) ③爺ヶ岳中峰巻道から立山連峰アップ、山座同定はこちら。(30日6時51分)

◆◆◆高山植物の写真◆◆◆
柏原新道と種池周辺
(1)ミヤマアキノキリンソウ(2)シモツケソウ(3)ハクサンフウロ(4)エゾリンドウ?左から、(1)ミヤマアキノキリンソウ、(2)シモツケソウ…柏原新道で。(3)ハクサンフウロ、(4)エゾリンドウ?…28日種池山荘周辺で。
(5)ハクサンボウフウ(6)ミヤマタンポポ(7)キヌガサソウ(8)オオヒョウタンボク(9)サンカヨウ(5)ハクサンボウフウ、(6)ミヤマタンポポ、(7)果期のキヌガサソウ、(8)オオヒョウタンボクの実、(9)サンカヨウの実…28日種池山荘から新越乗越側にすこし歩いて。
(10)チングルマ(26)ミヤマリンドウとチングルマ(27)チングルマとミヤマリンドウ(28)ミヤマリンドウ(10)チングルマ…28日種池山荘周辺で。(26)ミヤマリンドウとチングルマのツーショット、(27)チングルマとミヤマリンドウ、(28)ミヤマリンドウ…30日種池山荘周辺で
冷池周辺を除く爺ヶ岳~鹿島槍稜線
(11)ハイマツ(12)イワツメクサ(11)ハイマツが朝露に濡れる、…種池山荘~爺ヶ岳の稜線で。(12)イワツメクサについた朝露が朝日に輝く…爺ヶ岳~冷乗越の稜線で。
(13)トウヤクリンドウ(14)トウヤクリンドウ(13)剱岳を背に稜線に咲くトウヤクリンドウ、(14)日の光を浴び一斉に開いたトウヤクリンドウ…冷乗越~布引山の稜線で。
(15)トウヤクリンドウ(16)ヤマホタルブクロ(17)ミヤマトリカブトと?(15)岩場に咲いたトウヤクリンドウ、(16)ヤマホタルブクロ、(17)ミヤマトリカブトと白い花の競演…鹿島槍~布引山の稜線で。
(18)トウヤクリンドウの群落(19)不明(20)イワツメクサ(21)トウヤクリンドウとイワツメクサ(18)トウヤクリンドウの群落、(19)不明、(20)イワツメクサ、(21)咲き競うトウヤクリンドウとイワツメクサ…29日鹿島槍の前衛峰布引山で。
冷池周辺
(22)チングルマ(23)ヤマハハコウサギギクとハクサンフウロ(25)イブキトラノオ(22)チングルマの綿毛が風にまわる、(23)行く夏を惜しむヤマハハコ、(24)彩り鮮やかなウサギギクとハクサンフウロ、(25)イブキトラノオの花穂が風に踊る…29日冷池山荘周辺で。
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マップ北高尾山稜を歩いた。8月の暑い盛り、そうでなくてもマイナーな山域である。誰一人会わなかった。北高尾山稜は八王子城山から高尾中央稜(高尾山~陣馬山)の陣馬山寄りにある堂所山までの7.4㌔、大小10以上のピークを越え、最後にコース最高点(堂所山、731m)が待っているというシビアなコースである。(コースマップ↑)
①八王子城跡入口薬王院祈祷殿駐車場に車をおいて、電車で高尾駅に戻り、高尾駅北口からバスに乗って[霊園前]で下車、八王子城山へ(7:40)。城山(八王子城跡)入口(9:05)城山(9:25)八王子神社②八王子城山
城山には、北条氏小田原城の支城であった八王子城の本丸や二の丸跡、曲輪跡が点在する。八王子城は典型的な山城で、日本百名城に選ばれているとか。本丸跡がある城山山頂(446m)に登るだけでもちょっとした山歩きとなる。

③と④:北高尾山稜縦走の開始 北高尾山稜の縦走は、城山山頂直下の八王子神社の横から始まる。
八王子神社は 文字通り 仏教の守護神である牛頭天王と頗梨采女との間に8人の子(八王子)を祀る。古くて味わい深い建造物だった。 八王子城天守閣跡⑤富士見台
天守閣跡の小山を過ぎ、富士見台(10:20-10:50)。晴れていれば富士山が見えるのだろう。立派なテーブルとベンチがあり、大休止する。ここから荒井バス停に降りる道がある。この縦走で、数少ないエスケープルートの一つ。
⑥杉沢ノ頭⑦高ドッケ 堂所山まで6㌔、本格的な縦走路に踏み入る。杉沢ノ頭(10:53) 、高ドッケ、名無しのピーク(562m)と3つのピークを越えて、道は真夏の太陽が照りつける“林道”に出る。林道に出たところに北高尾山稜コースの案内図があった。詳細で参考になるのでカメラに録っておく。
⑧林道⑨狐塚峠 しかし、林道歩きはつかの間で すぐ 尾根伝いの山道に戻る。小下沢林道への分岐がある狐塚峠から道は登りとなり、小ピークを2,3つ越えて、標高612mの杉ノ丸 (12:45-55)⑪黒ドッケ⑩杉ノ丸 杉ノ丸から小さいダウンアップがあって黒ドッケ
黒ドッケから「夕やけ小やけふれあいの里」への道が分岐している。「夕やけ小やけふれあいの里」はあの『夕やけ小やけで 日が暮れて 山のお寺の 鐘がなる お手々つないで みな帰ろう からすといっしょに 帰りましょう』の『夕焼け小焼け』である。その作詞者中村雨紅の生家が近くにあるらしい。
また、「ドッケ」とは尖った峰をさす言葉で、秩父一円にはトッケとう方言があるらしい。“峠”はドッケの転訛だそうだ。

展望と登山道展望 北高尾山稜縦走路は、人工のスギ林や雑木の落葉樹林の中で展望はない。ごくたまに、まばらな林の間から街や奥高尾の山並みが見えるぐらい。
写真は杉ノ丸と黒ドッケの間で見えた北側の平地と、黒ドッケ~大嵐山の尾根道から見えた山並み、おそらく景信山から堂所山の間です。
⑫大嵐山⑬三本松山⑭関場峠 高尾・陣馬の縦走路は涼風が吹きあげてきていたが、北高尾山稜は風が通らない(ようだ)。汗を滴らせて“忍”の一字で歩く。大嵐山(13:35-50)と三本松山を越え、ここまで来ればナントカなると考えていた関場峠に到着(14:28)。城山から4時間かかった。
⑮堂所山登山道 関場峠から堂所山は1.6㌔・上り180m。城山(250m)に次ぐ高度差をクリアし堂所山(15:20-40)展望堂所山は高尾~陣馬縦走の際は巻き道を通るなど(個人的には)軽んじられている山だが、今日はその存在感は大。誰もいないベンチでこの日何度目かの食事をし、この日唯一ともいえる陣馬山方向の展望を見て底沢峠へ。

⑯底沢峠⑰底沢(美女谷温泉) 堂所山から明王峠方面へ降りるべきところを、景信山方面に下りてしまうミスでタイムロスをして底沢峠 (16:20)。底沢峠から美女谷温泉を経て底沢バス停に降りる(17:35)京王高尾駅ホームから京王高尾駅ホームから その後半は完全にバテバテだったが、竹林の落ち葉を踏みしめる下山路はなかなか風情があった。バス・電車の連絡は 幸い スムースにいって、相模湖駅~高尾駅~高尾山口駅と乗り継いで、薬王院祈祷伝駐車場に戻りました。

データ:
霊園前バス停190m?、八王子城山446m、富士見台556m、杉沢ノ頭547.4m、高ドッケ560m?、林道500m、狐塚峠500m?、杉ノ丸612m、黒ドッケ620m?、大嵐山575m?、三本松山595m?、関場峠595m、堂所山731m、底沢峠721m、底沢(美女谷温泉)240m?、底沢バス停190m?
陣馬から高尾を縦走した翌々日(15日)、生藤山(しょうとうさん)に登りました。たてつづけに山に登っているのは、新しい登山靴のテストと、8月下旬~9月上旬に考えている北アルプス登山のトレーニングのためです。
マップ 生藤山は陣馬山や石老山から眺め、その存在は知っていたが印象は薄い山であった。しかし、ホタルカズラ(花期:4~6月)で『花の百名山』になっている。また、桜並木の尾根がある山として有名で、4月中旬ごろは大賑わいらしい。

コース3(生藤山登山口)コース2(鎌沢休憩舎) コース1&20(起点・終点) 県道521号を[鎌沢入口バス停]で左折、鎌沢地区の林道(舗装道路)に入る。2㌔ほど走ると県営鎌沢駐車場(スペースは10台、標高は400mぐらい)があり、そこが起点&終点。いちおう 生藤山から醍醐丸を周遊するつもりだ。
7時30分スタート。しばらくは集落内(登里地区)の急傾斜の舗道。まわりは青々と茶畑が美しいが、“太陽に灼かれて”辛い登りだ。鎌沢休憩舎(トイレはあるが、口コミでは綺麗でないらしい)を過ぎ、さらに舗装道路の登りが続き、アゴが上がり出したころ ようやく 登山道となる。入口に『三国山・生藤山登山口』と書かれた立派な石造りの道標、というより石碑が立っていた。
コース6(佐野川峠)コース5コース4(桜のプロムナード) 尾根道になってまもなく、『桜のプロムナード』と書かれた大きな看板と小さな鳥居と祠があった。看板は藤野町山岳協会がおいたもの。会によって、生藤山の桜の再生と保全が図られているらしい。スギの美林や、たぶんコナラやクヌギの雑木林が茂る広く緩やかな尾根道を進むと、佐野川峠(標高750m)。道標によれば鎌沢から1.9㌔、三国山へ1.5㌔である。
コース7コース8 やがてベンチのある小広場。尾根道を降りた100㍍のところに「甘草水(かんぞうみず)」という水場(飲用不可)があるようだ。神代の昔からある古い水場らしいがパスする。ここから枝越しに富士山を望めるらしいが、今日の大気の澄み具合では望むべくもない。

コース9(三国山山頂)三国山からの展望 軍刀利(ぐんだり)神社コ-ス分岐からの道が左から合すると、相模(神奈川県)と甲斐(山梨県)の国境(県境)となる。そこから500㍍ほどで三国山(三国峠、960m、9:30-50)。“三国”とは、相模、甲斐に武蔵(東京)が加わる。 コース10(生藤山山頂) 西に展望がある。地図から判断すると、正面の大きな山は権現山、その左は扇山らしい。三国山には巻き道があったが、縦走中、展望できたのはここだけだったので巻かずによかった。
三国山から生藤山へ。距離は200㍍だが、険しい岩道を急降下しそして急登する。巻き道もあるが登らぬわけにはいかない。生藤山(990.3m、10:00-05)。

さて、生藤山からどうするか? 先に進むか? 引き返すか? 醍醐丸まで3.4キロのアップダウンもさることながら、醍醐峠から降りるにしろ、(醍醐丸の手前の)山の神から降りるにしろ、降りたあと、鎌沢の駐車場まで1時間半も車道歩きがある。かといって、来た道を戻るのは味気ない。北アルプスのトレーニングとしても物足りない。
コース11(茅丸)コース12コース13(連行峰山頂)コース14

コース16コース15(醍醐丸) 生藤山からの下りは上りにも増して険しかった。その後も武相国境のほとんどはヤセ尾根の登下降。出会ったハイカーやランナーはごく数名。30m下って60m上って茅丸(10:25)。茅丸の1019m、縦走路中で一番高い。続いて、小ピークがあって連行峰(1010m)、高低差は30mぐらい。連行峰から大きく下る。たいがいは鞍部が見え隠れしているのだが、道はどんどん下っていて見えない。大袈裟にいえば“奈落の底”に落ちていくような感じだ。およそ200mも下って山の神(11:25)。山の神から[和田バス停]に降りる道を見送って先へ進む。道は茅丸を越えたあたりから歩きやすくなっていた。
山の神から、小ピークを一つ越えて(巻き道あり)醍醐丸(標高867m)。醍醐丸の山頂も静かなもの。先客一人と後客一人。先客は初老の男性。和田峠から登ってきて生藤山に行くか否か迷っている様子。歩いてきた道や時間、バス停などについて質問される。炎天下、登山者も少ない初めての道を、地図も持たずに(地図を持っていないというのには驚いたが)一人歩きするのは危険である。私たちの勧めにしたがって和田峠に降りていった。後客は30代という感じの男性。彼は北(吊尾根)からやってきた。吊尾根の先は市道山、もう奥多摩の領域である。

コース17(醍醐峠)コース18 昼食&休憩のあと(12:10-40)、その男の人に軽く挨拶して和田峠(醍醐峠は道の途中)への道を下る。思った以上に長い距離を下って(醍醐丸の)巻き道と合し、そこから100㍍足らずで醍醐峠(標高750m、12:50)。 花(フシグロセンオウ) 醍醐峠から和田地区へ急坂をジグザグに降りる。伐採が進んで木陰が少ない、すなわち暑い! 救いは、せせらぎが並行に流れるところがあったことと、ここだけで見た鮮やかな橙色の花。初めて見る花で、あとで調べると「フシグロセンオウ」というナデシコ科センオウ属の花だった。 コース19(和田の里村の家)
最後は、草ボウボウの道を「和田浄水場」の脇で県道に出た(標高450mぐらい、13:30)。ここから醍醐峠に登ろうという気はとても起きない。
そこからは覚悟の車道歩きだったが、和田の里体験センター「村の家」(綺麗なトイレと水道あり)と酒屋の店先にあった自販機は“天の助け”となった。村の家で一休みし、自販機で喉を潤しゴール(兼営鎌沢駐車場)を目指す。ゴールは14時55分だった。表高尾縦走(陣馬山~高尾山)に比べ距離は半分ほどだが(10.5㌔)、アップダウンが多く登山者は少ないハードで静かな良いコースだった。

データ
標高…県営鎌沢駐車場400m?、鎌沢休憩舎500m?、佐野川峠750m、三国山960m、生藤山990m、茅丸1019m、連行峰1010m、和田分岐(山の神)837m、醍醐丸867m、醍醐峠750m、和田浄水場450m?、和田の里体験センター「村の家」? 距離…鎌沢~佐野川峠1.9㌔、佐野川峠~三国山1.5㌔、三国山~生藤山200㍍、生藤山~山の神2.3㌔、山の神~醍醐丸1.1㌔、醍醐丸~醍醐峠0.5㌔、(参)醍醐峠~和田バス停2.3㌔、醍醐峠~陣馬高原下バス停4.8㌔
昨年(6月)は高尾山から陣馬山へ縦走したが、今回は“逆”縦走した。今年の高尾は2度目(稲荷山コース~高尾山~小仏峠~小仏バス停、7月)である。
マップ2マップ1 薬王院祈祷殿駐車場に車をおいて、高尾駅に戻り、陣馬高原下へ。予定は7時50分のバスだったが、そのすこし前に臨時便が出た。利用客が多いようで、そのバスもほぼ満席。ほとんどは若い男女である。華やかなファッションで車内が明るい。
コース2コース1(陣馬高原下バス停) 所要ふつう36分のところ、途中の乗降が少なく、30分で陣馬高原下に到着。スタートは8時25分、最初は車道歩きである(県道521号、陣馬街道)。勾配は小さいが日陰の少ない舗装道路は 時期がら 楽ではない。和田峠までドライブするのか、車の行き来も多い。 コース3(ハイキングコース入口)コース4
バス停から1.3㌔(道標によれば1300㍍だがもっと長く感じた)、左に「陣馬山新ハイキングコース入口」があり、ようやく緑陰の道となった。陣馬山頂まで1.9㌔、標高差417m(入口440m、陣馬山857m)である。広い尾根の上を歩く。スギの人工林の中の道は 概して 勾配が急、しかし いい道だ。
花1(オオバギボウシ)コース6(陣馬山)コース5(和田峠分岐) やがて 和田峠からの道が右から合流し、陣馬山頂に上がる(10:00)。
陣馬山に登る最も手軽な方法は和田峠からのピストン(和田峠まではマイカー)。陣馬は展望の山なので、空模様を見てこの山だけに登るのもいいだろう。 コース7 しかし 真夏の今日 それを期待するのは無理というもの。白馬の像を撮影して、時間が早いからか、意外と静かな陣馬山頂をあとにした(10:15)。高尾山まで10.1㌔、景信山がほぼ中間点、まず明王峠を目指す(1.9㌔)。
コース8 陣馬山からはほどよいアップダウン、多くは“ダウン”だが、と木漏れ日射す中の快適な稜線歩きである。そして、北から南へ尾根を吹き抜ける涼風がなんとも心地よい。天然のクーラーという表現があるが、とても「クーラー」の比ではない。 コース9(奈良子峠)コース10(明王峠) また“逆”縦走の場合は 陣馬山が最も標高が高いので、“基本的には”あとは下りという気持ち的な「ゆとり」もある。
奈良子峠を通過し、明王峠(739m)で5分休憩(10:55-11:00)。いつぞや ここから相模湖駅に下り、ラスト500㍍の与瀬神社へ降りる坂がたいへん厳しかった。 コース12(底沢峠)コース11 峠はだいたい稜線が低くなったところ(鞍部)にあるが、明王峠は稜線のピークにある。初めて明王峠に来たとき奇異に感じた。付近のスギ林は、そのことと、年間百万を越えるハイカーに踏まれて下草が育たず、土壌が流されて根っこが地上に出ている。すこし下って底沢峠。奈良子峠と明王峠は南(相模湖)から登ってきた道との“T字路”だが、底沢峠は 小仏峠と同様 峠越えの道(陣馬高原下⇔美女谷温泉)と“十字路”になっている。
コース13さて、景信山の前に(順方向縦走では景信山の後に)堂所山という顕著なピークがある。順方向縦走の昨年は 律義に 頂上を踏んだ。その時、骨折り損の・・・だったという印象が残っているので、今日は巻き道を行く。 コース14花2(シシウド)ピークから降りてきた道と合したあとも下りが続く。景信山(727m)の上りが待っているので あまり 下るのも困ると思っているうち、上昇に転じた。二万五千分の一地形図によれば 標高653mである。その後も小さなアップダウンを繰り返す。広い道の両側は尾根の上とは思えないほど幅がある。シシウドが1本、その高い茎の先に花をつけ始めていた。

花3(ノコンギク)コース14(景信山)陣馬山から2時間、疲れが出てきた足と体には少々堪えたが、50mほどの登りをクリアして景信山。お昼どき(12:20)、茶屋が2軒ある山頂は“順”縦走組と“逆”縦走組が入り混じり、賑わっていた。視界は陣馬より悪い。風も弱い。昼食を摂って城山へ(12:45)。 コース15(小仏峠)
小仏峠へ150m下る。本縦走路最大の高低差である。小仏峠通過(548m、13:15)。やはりお盆、お地蔵さんの前かけが新調されていた。花も新しく活けかえてあった。 花4(キキョウ)コース16(城山)
城山へ120m上る。7月のとき、食べ損ねた城山茶屋の『カキ氷』は売り切れてしまわないだろうか? 自然とスピードが上がる。そして、城山(670m)、カキ氷(13:40-14:00)。T・P・O、これほど旨い『カキ氷』はなかった。
城山から一丁平とモミジ台は巻き、(新しい靴で)ちょっと靴ずれを起こしていたが、縦走の締めくくり高尾山(599m)は巻かずに登る(15:20-30)。 花5(タマアジサイ)
高尾山から下りのコースは6号路(通称:琵琶滝コース)、ゴール高尾山口到着は14時30分、歩行距離は陣馬山・高尾山の登りとの下りを加えると18.3㌔である。
琵琶滝コースで、初めて見たタマアジサイが美しく、一度ザックにしまったカメラを また 取り出して撮影した。
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