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飛行機から空撮(24日と30日)
①東京スカイツリー羽田発稚内行は1日1便(羽田発11:00/稚内着12:50、ANA571)。座席は前方左側、雲は少なく、まずまずの飛行日和である。離陸してすぐ東京スカイツリー(写真1)が見えた。富士山はかなり霞んでいた。関東平野の山沿いはゴルフ場だらけ。空から見ると美しいものではない。 ②飯豊連峰?③朝日連峰?スペーサー④朝日連峰?と月山?スペーサー⑤月山スペーサー 上越国境から越後山脈とおぼしき白き山並みを見ながら、関東から東北へ。ルートは定かでないが、機は東北の中央、奥羽山脈の上を飛んでいるようだ。ひときわ大きな白い山塊が見える。おそらく飯豊連峰だろう(写真2)。その先にも大きな山塊、飯豊の北なら朝日連峰ということになるが・・・(写真3)。続いて 道路(山形自動車道・国道112号?)のような“スジ”に隔てられているのは、その残雪の量からすると月山に違いない(写真4・5)。
スペーサー⑥鳥海山スペーサー⑦鳥海山スペーサー 月山から2,3分後、私たちが愛してやまない、とりわけ妻が大好きな鳥海山に至る(写真6・7)。麓までほとんど真っ白。独立峰だから間違えることはないが、機長のアナウンスでも紹介があった。新山と外輪山がよく分かる。鳥海湖は 一面 雪。日本海沿岸も見える。(説明はこちら) 岩木山も独立峰なので見えるだろうと目を凝らしていたが分からず、青森上空?から津軽海峡へ。
⑩羊蹄山⑨洞爺湖⑧函館 津軽海峡を越えた機は千歳上空(機長のアナウンスにあり)から稚内空港へ。函館(写真8)、当然だが、海岸線が地図にそっくりなところがおもしろい。洞爺湖(写真9):カルデラ湖であることがよく分かる。中央にある中島は古の大阿蘇の姿を彷彿とさせる。羊蹄山(写真10):別名「蝦夷富士」だが富士山より姿形が整っている。 ⑪増毛山塊
増毛山塊(写真11):海岸寄りを進んだのか、3年前に歩いた雨竜沼湿原は分からず。大雪山系は機の右側で、私の座席からは見ることはできない。利尻山、礼文島は見えると思っていたが・・・
スペーサー⑬礼文島⑫利尻山スペーサー 稚内空港の滑走路はほぼ東西。機は空港に近づくと左に旋回、海しか見えなくなった。満席に近い状態だったが、二人(同列通路側と右側最前列)に断り 写真撮影のために移動する。が、機はかなり降下していて、利尻山の真横を飛んでいた(写真12、ズームなし(撮影時焦点距離45mm)でこの近さ!)。 その後、利尻島と礼文島の間を通過し(写真13)、稚内空港に着陸した。

復り(稚内発13:20/羽田着15:15、ANA572)の座席も前方右側。すなわち 往きと同じ風景を見ることになる。しかし 雲が多く、とくに 本州は雲海の上を飛び、地表はほとんど見えなかった。
スペーサー⑯利尻島と礼文島スペーサー⑮利尻島と礼文島スペーサー⑭利尻島スペーサー 写真14:利尻山アップ(撮影時焦点距離26mm、離陸後20分)。写真15:利尻島と礼文島(18mm、21分後)。写真16:去りゆく利尻と礼文(18mm、22分後) ⑰津軽海峡⑱下北半島⑲岩手山?八甲田山?
離陸後およそ50分、津軽海峡を越える(写真17)。下北半島の中央丘陵部に雲の帯が続いてる(写真18)。雲海の隙間から見えた山は岩手山か?八甲田山か?(写真19) 写真18の5分後という時間からすると、岩手山だが・・・
その後は ほとんど 雲海の上を飛び(猪苗代湖と霞ヶ浦が見えたようだが確信はない)、厚い雲の中を突っ切って降下(少々揺れた)、羽田空港に着陸した。


フェリーから海撮(24日と30日)
24日1525稚内フェリーターミナルを出港。礼文島香深まで2時間の船旅である(1720到着予定)。船は「サイプリア宗谷」、レブンアツモリソウの学名『CYPRIPEDIUM(サイプリペディウム)』から取ったそうだ。平成20年5月就航の最新鋭、乗船率は30㌫ほどで空いていた。
スペーサー②利尻山スペーサー①利尻山スペーサー 野寒布(ノシャップ)岬をまわると、左舷に利尻島(利尻山)が見え始めた(写真1)。空は雲に覆われているが高く(高層雲と一部乱層雲?)、島(山)の全容が見えている。進むにつれ 島(山)影が鮮明になった。山肌に幾筋もの雪渓があり 美しい(写真2、島に最も近づくのは10㌔ぐらい)。 ③礼文島 妻によれば、雪の量は 前見たときより少ないそうだが。今回の旅は、妻が一度は「白い利尻」を私にも見せたいと言って、“一念発起”。年金の1月分をはたいて実行した、礼文に3日・利尻に3日の大旅行である。
おおかたの時間をデッキにいて 飽かず写真を撮る。かなり冷えた。中国人の若い男性グループも盛んにシャッターを切っていた。礼文島が近づく。5時まだ日が高い。薄日が礼文と海を照らしていた(写真3)。

④ウミネコ 30日840利尻・鴛泊港を出港。稚内港到着予定は1020。船は「フィルイーズ宗谷」、"Feel at ease"を基にした造語だそうだ。平成13年5月就航の利尻・礼文航路でいちばん古い船。船内はかなり混んでいて、前方の客室(二等)にどうにかスペースを確保する。通路やデッキに座っている人も多い。
カモメやウミネコがフェリーを追ってくる(写真4はウミネコ)。
⑤礼文島 遠ざかる礼文島を少々ズームで(写真5、45mm)。レブンアツモリソウは生涯の思い出となった。桃岩展望台コースも最高。今度は別の花の時期に歩きたい。 ⑥利尻山アップ
去りゆく利尻をズームで(写真6、68mm)。いつか、あの頂きに立ちたい。時間(歳)との勝負になるが。オタトマリ沼から利尻山を見れなかったこと、ポン山姫沼探勝路を歩けなかったことは心残り。ヘラさんのこだわり料理もまた味わいたい。
⑦ウミネコと利尻山⑧4羽のカモメスペーサー⑧4羽のカモメ アップ⑨ウミネコと利尻山 同じウミネコだろうか? いつまでも後についてくる。右に左に、そして高く低く飛びながら(写真7・9)。カモメはちゃっかり甲板で一休み。4羽並んだところがナントモかわいい(写真8)。
⑬北防波堤ドーム⑫見納めの利尻山スペーサー⑪稚内灯台と利尻山スペーサー⑩野寒布岬スペーサー 稚内が近くなる。利尻山が霞む。礼文島はとっくに地平線の下に消えた(写真10・11)。フェリーが野寒岬から宗谷湾に入り、利尻山は やがて 氷雪の門が立つ山の後ろに隠れた(写真12)。そして、フェリーはほぼ定刻に、防波堤ドームに守られた静かな稚内港の岸壁に着船した(写真13)。
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数日寒い日が続いていたが、(“おかあさん”によれば)例年並みの暖かさに戻った。今日は利尻北の前衛、ポン山を歩く。ポン山とは「小さな山」という意味。大小2つのポン山が並んでいる。
ヘラさんの家9:00(車)9:10利尻北麓野営場9:20…大ポン山・小ポン山・利尻山五合目…ペシ岬…17:00ヘラさんの家
北麓野営場 ヘラさんに利尻北麓野営場(標高210m)まで車で送ってもらう。車には“おかあさん”も同乗。というのは、野営場は 今年 新装なったばかりで、その状況をおかあさんにも見せておきたいという配慮から。登下山時の靴洗い場(登山用は利尻山に他所の種や雑草などの種を持ちこまないため)と登山者向けの降雨時の待機スペースなどが新設され、ウォッシュレット付きトイレ、洗い場などキャンプサイトとしての設備も充実、ずいぶん立派になったとヘラさんが驚いていた。個人的には、洋式水洗は結構だがウォッシュレット化までは行き過ぎではないかと思う。すぐ壊れる可能性があるし、質よりは数を増やしたほうがよい。

ポン山トレッキング
甘露泉へ 筍採りというおじさんにすこし遅れて、舗装された遊歩道をポン山へ出発(9:20)。ヘラさんの知り合いで、『たくさん採れたら分けてください』と、冗談っぽく頼んでいた。雨の心配はなさそうだが、今日も雲が低く厚い。利尻山を見ることができるだろうか? 甘露泉三合目利尻山ポン山分岐
15分足らずで三合目。標高はわずか270m。有名な水場甘露泉があり、立派な東屋がある。喉を潤し、ペットボトルに入れる。ちょっと硬めの軟水だった。三合目のすぐ先で 利尻山(右)とポン山・姫沼(左)分岐、左へ。登山道らしくなり、やや登りとなった。 スペーサーザゼンソウミヤマスミレヒメイチゲツバメオモト 道ばたのツバメオモトとマイヅルソウの群落がスゴイ。ほとんど途切れることなく続く。マイヅルソウは まだ 蕾も付けていない。その中に、可憐なヒメイチゲや紫のミヤマスミレ、姿形はミズバショウに似たザゼンソウが混じる。ザゼンソウは開花後に背後の葉が大きくなるそうだ。
ホロムイイチゴ??スペーサー大ポン山小ポン山分岐スペーサーポン山姫沼分岐スペーサー 利尻山との分岐から 15分ぐらいで 姫沼探勝路を右に見送り(姫沼までは80分!)、さらに 10分ほど登ると大ポン山・小ポン山の分岐、そこからは(2つのポン山を結ぶ)緩やかな稜線歩きとなって、標高444mの大ポン山に着いた(10:30)。

大ポン山から利尻山マイヅルソウ大ポン山から礼文島 山頂は開けており、展望抜群といいたいところだが、利尻山は全貌を見せてくれず、一度だけ雲の間から頂きを見ることができた。目を海側に転じれば、こちらはなだらかに丘陵がうねる礼文島が一望、心和む風景だった。山頂一帯には植生保護と安全対策のロープが張ってあるが、その北の端に 登山道では葉だけだったマイヅルソウが花を開いていた。木陰を好むとはいえ、日照の関係からだろうか? 大ポン山には三角点らしきものがあった。記念写真を撮って小ポン山に向かう(10:50)。
ザゼンソウエゾエンゴサクとエゾオオマルハナバチレブンナニワズ 大ポン山から小ポン山への稜線には、ツバメオモトとマイヅルソウ以外では、ミヤマスミレ、ザゼンソウ、エゾエンゴサク、レブンナニワズ(ここは利尻なのでふつうのナニワズ?)などを見る。小低木のナニワズは、これまで見たのは枝葉だけだったので、どんな花かと気になっていたが、枝先に数個から十個も集まって付いている。品の良い色(薄黄色)と形だった。ずいぶん厚い花びらだと思っていたら、それは花びらでなく萼ということをあとで知った。花から花へ、エゾオオマルハナバチが飛びまわっている。よく見ると、エゾオオマルハナバチはエゾエンゴサクの花にしかとまらない。エゾエンゴサクの蜜が好きなようだ。
スペーサー小ポン山~大ポン山小ポン山 分岐を過ぎて上りに転じた樹林の中を進むと、草が生い茂った小広場。ベンチの残骸のようなものがあり、その先に木の間に赤いテープが張ってある。(小ポン山の)頂上はもう少し先のようだが通行禁止らしい。引き返す(11:15-11:20)。

利尻山(五合目まで)
ポン山利尻五合目マップスペーサー 三合目の東屋に戻ってしばしの休息、珈琲とパンの簡単な昼食のあと(12:00-12:30)、そのさわりだけでも歩いておきたい、と利尻登山道に分け入る。ごく小さいながら雪渓が現われ、さすが利尻と感激? 但し このあと 五合目まで雪渓はなかった。四合目を通過。標高は390mで、まだポン山や礼文岳より低い! もう少し登ることにする。 スペーサーエゾエンゴサクスペーサーミヤマスミレスペーサー四合目四合目付近から利尻山
傾斜がきつくなって足も重たくなってきたころ、若い女性が一人、軽快な出で立ちと足取りで下りてくる。ガイドで、シーズンインを前に八合目(長官山、標高1218m)まで登ってきたとのこと。六合目以上は残雪が多く まだ 一般登山は禁止だそうだ。 スペーサー五合目四合目~五合目 五合目まで登るつもりと告げると、安心したように下りていった。こんな女性ガイドなら 是非 頼みたいものだ。もっとも 案外 厳しいガイドかもしれない。 五合目(13:40-13:45)。四合目付近では木々の間から見えていた利尻山は (森林限界に近く木もまばらになった)五合目では見えなくなった。代わりに まだ多量の雪が残っている斜面が間近に見えた。
短い休憩のあと、北麓野営場に戻る(14:50-15:00)。丹念に登山靴を洗い(ブラシにホースを取りつけた優れ物だった)、ウォッシュレット付きトイレを借り、鴛泊の街に帰る。

スペーサーペシ岬から利尻山ペシ岬からポン山 宿に入る前 ペシ岬(標高90m)に登り、利尻山、大小2つのポン山、礼文島を見る。利尻はようやく雲がとれた。 夕焼け(へらさんの家から)29日の夕食スペーサー
美しい夕焼けを眺めながら、美味しい夕食をいただく。筍と蕗の煮物が付いていた。筍採りのおじさんは約束を守ったらしい。 就寝前、ベランダに出て星空を見る。さすが高緯度(北緯45°14')、北極星が北の空高く孤高の光を放ち、北斗七星が真上に輝いていた。

スペーサーウミネコorカモメ(ペシ岬)夕日ヶ丘と礼文島(ペシ岬) 翌朝(30日)、朝食前にペシ岬に登る。中腹に北の防衛にあたった会津藩士の墓、港側直下に灯台がある。灯台前の杭にカモメがとまっていた。近づいても動かない。富士野園地の前のポンネシリ島やペシ岬の断崖はウミネコのコロニーになっているので、 フェリーウミネコスペーサー てっきりウミネコと思っていたが、ピンクの足(ウミネコは黄色)、下嘴の先端の赤斑(ウミネコは両嘴の先端)、翼の上部の羽がグレーで、どうやらセグロカモメらしい。
朝食後 港まで送ってもらい、お土産に海藻までいただく。8時40分、6日間どうにか天候にも恵まれ、思う存分に楽しんだ礼文・利尻をあとにした。カモメやウミネコ(写真は尾羽に黒い帯があり 嘴の先端が赤いのでウミネコに違いない)がいつまでもフェリーを追ってくる。
次の機会には、あればだが、礼文西海岸を歩き(半分でも)、利尻山に登りたい(八合目まででも)。
昨日(27日)、16時10分香深港発のフェリーは16時50分鴛泊港に到着。迎えの車でペンション「ヘラさんの家」へ、港から5分ほどだった。「ヘラさんの家」に3連泊だが、4日目(30日)は朝一のフェリーなので実質2日間の利尻である。妻は3度目だが私は初めて。「へらさんの家」はGWのあと休み、前日再開したばかり。「かもめ荘」はシーズンインを前に、今日から5月いっぱい休養すると言っていた。
今日はレンタカーで利尻島を一周する(58㌔)。車はヘラさんがペンションの玄関前まで運んでくれた。返却も玄関前でよく、面倒な手続きはいっさいなし。満タンにする必要もない。(チェックアウトのとき分かったのだが)それでいて、料金(いわゆる離島料金)はネットに出ていた額よりかなり安かった。
ヘラさんの家9:15~姫沼、石崎灯台、利尻島郷土資料館、オタトマリ沼(沼浦湿原)、メヌウショロ沼(南浜湿原)、仙法志海岸…かもめ食堂…沓形岬公園、見返台園地、利尻空港、富士野園地、夕日ヶ丘、ペシ岬~17:30ヘラさんの家
ヘラさんにビュースポットや歩き方、お昼のお薦め場所や観光上の注意などを詳しく指南いただいて出発(9:15)。(いつものように)運転は妻、私はナビ役。反時計まわりに進む。天候は曇り。今日も寒い。

姫沼1 最初は姫沼、周回道路(県道)からちょっと入る。 姫沼2 一周約1㌔という湖畔をたくさんの中国人、数人の日本人に交じって歩く。名の由来となったヒメマスを放流するために人工的に作られた沼だそうだが、森に囲まれ、路傍にはツバメオモト、オオバナノエンレイソウやエンレイソウ、ヒメイチゲなどが咲く気持よい散策路だった。ザゼンソウがまだ頑張っていた。姫沼からポン山への探勝路がある。この時期 利尻山はとても無理だが。この探勝路は歩きたかった。が、まだ通行禁止。
ツバメオモト1スペーサーツバメオモト2スペーサーエンレイソウ1スペーサーエンレイソウ2スペーサーオオバナノエンレイソウスペーサーザゼンソウスペーサーヒメイチゲ
石崎から北海道 県道に戻って、15分ほど走ると島東端の石崎地区。利尻水道を挟んで、地平線かすかに北海道の本土が見える。 石崎灯台 (ヘラさんのお薦めにはなかったが)紅白の縞模様が珍しく、石崎灯台に立ち寄る。高さ32.23m、ナント全国7位だそうだ。次いで利尻島郷土資料館。『島唯一の洋風木造建築。展示資料より建物自体が一見の価値あり』ということで館のまわりをぐるっと回る。大正2年の建築という。北側の庭にある高山植物の花壇が参考になった。
オタトマリ沼マイヅルソウヒトリシズカサクラ 続いて、島一有名な?観光地オタトマリ沼へ。運に恵まれれば沼を前景に利尻山(利尻富士)が見え、さらにツキも加われば湖面に“逆さ富士”が映るというが、今日は運もツキもなし。オタトマリ沼もまわりに散策路がある(約1.1㌔)が、歩いている人はわずかだった。広い駐車場には観光バスが停まっていたが・・・。花はマイヅルソウ、ミヤマスミレ(エゾスミレ?)、ヒトリシズカなど。また、沼の一角にあるサクラが満開だった。看板によれば、オタトマリ沼の西側に三日月沼があり、一帯を沼浦湿原というらしいが、遊歩道はなく“湿原”のイメージは薄かった。

ミズバショウミツバオウレンミツガシワメヌウショロ沼 オタトマリ沼から10分ほどで、ヘラさんお薦めのメヌウショロ沼(南浜湿原)。お薦めの理由は観光バスは素通りし(駐車場は湿原前の狭いスペース)、したがって静かな散策が楽しめるから。散策路は沼一周と湿原内の八の字になっていて、合わせて1㌔ぐらい。沼ではミツガシワの大きな群生が開花し始め、湿地では数は少ないがミツバオウレンが咲いていた。なんと ミズバショウがまだいくつか残っていた。黒っぽくて目立たないがワタスゲも見える。利尻山を覆っている雲がすこしづつ上がっている。「メヌウショロ」はアイヌ語で「湧水池のある湾」、「オタトマリ」は「砂の入江」という意味だそうだ。
ウミネコと利尻山(仏法志海岸) 仏法志海岸仏法志海岸の海と岩が織りなす景勝も見て、島西端の沓形の街に入る。まずヘラさん推奨の、というよりここしかない?かもめ食堂に寄ってから(12:45-1:20、ヘラさんの注意は1時30分までに店に入ること沓形岬公園へ。 沓形岬公園
礼文水道をはさんで礼文島が長く横たわっている。ここの目当ては何といってもクロユリだが、公園じゅうを歩きまわり、やっとまとまって咲いているところを見つけた。礼文(桃岩展望台コース)で見たものよりかなり黒っぽい。クロユリは雌雄異株で、途中で“性転換”するという。丈が低く花は下向きに付くので、花の内側を撮影することがむずかしい。地面にはいつくばって撮る(写真は雌花?それとも性転換中の両性花?)チシマフウロスペーサーエゾイヌナズナスペーサークロユリ3スペーサークロユリ2スペーサークロユリ1スペーサー
その他、大きな岩に根をおろして咲いたエゾイヌナズナ、茂みの中でうっかりすると見落としそうなチシマフウロなど。チシマフウロは5月~7月が時期というが、花を見たのは今回の旅でここだけだった。

キビタキ 沓形岬公園から、ようやく山頂が見え始めた利尻山を前方に見ながら、新緑の中を五合目の見返台園地に上がる。五合目とはいえ標高は420mに過ぎない。駐車場から15分ほど登ったところに東屋付きの展望台があり、 利尻山1(見返台園地)利尻山2(見返台園地)広島から来たというご夫婦と雑談しながら、流れる雲に山頂が見えたり隠れたりする利尻を30分近くも眺めた。沓形コースは九合目の三跳山(1461m、写真中央のピーク)から先、“親不知子不知”と呼ばれるところはかなり危険で、7月上旬でもアイゼン(10本爪以上)にピッケルが必要とのこと。 利尻山2(利尻空港)利尻山1(利尻空港)
次に、「ここも利尻山のビュースポット」と教えられた利尻空港に行く。滑走路の後ろはすぐ原生林。その原生林の前景、ピラミダルな山頂部と海岸線まで引いた長い裾、ほどよい高さと位置にある中腹の山(長官山と三跳山)、なるほど なかなか 均整と調和のとれた美しさである。また、オタトマリ沼の ちょうど 逆方向となり、“ローソク岩”がよく見えた。
利尻山(富士野園地)富士野園地から夕日ヶ丘と利尻山 ドライブの終盤は富士野園地と夕日ヶ丘とペシ岬。富士野園地は まだ ただの草原だが、6~7月はエゾカンゾウ(キスゲ)で黄に染まるという。 ペシ岬から利尻山ペシ岬から夕日ヶ丘 夕日ヶ丘。標高56mの展望台に上がると 名のとおり 礼文島に沈む夕陽を見ることができる。さぞかし美しかろうが、日の入(19時頃?)まで待つわけにはいかない。反対に目をやると、鴛泊港にフェリーが入ってきた。昨日、礼文香深から乗った便である。とんがり帽子の屋根は「ヘラさんの家」、存在感をはなっている。 ペシ岬はヘラさんの家からすれば“裏山”という感じ 。標高90m。利尻山に 再び 雲がかかってきた。いい案配に雲が切れ間から利尻の頂きが見せた(写真↑)。

利尻山2(ペシ岬)日の入(ペシ岬) 宿に帰ってお風呂に入ったあと、夕陽を撮りに 再び ペシ岬へ行く。但し 浴衣がけにサンダルというスタイルなので中途1/3ほどまで。ペシ岬からの美しい夕景の目ざわりになっているのは某通信会社(auらしい)のアンテナ。ここしか立てるところがなかったのだろうか? こんな高い塔を立てる必要があったのだろうか? 夕食の時間(今日は19:00~)から日の入前に宿に戻る。利尻が山肌を赤く染めていた(写真↑)。

ところで「ヘラさんの家」も居心地の良い宿。浴室は広く温泉ふうのつくり。ヘラさん(本名?)はたいへんユニークな方で年齢不詳。独身? 食材に徹底したこだわりがあり、地元の獲れたての魚貝が中心。とくに昨夜の車エビかと思うような大きなボタンエビは絶品だった。フルコースのように 一品か二品づつ 通称“おかあさん”と呼ばれるお手伝いの方がテーブルに運んでくる。この方がまた気さくで優しく話好き。バフンウニ漁の解禁は6月ということで、ウニはムラサキウニが 毎晩 付いた。毎朝食後の珈琲がまた逸品。(その味は知らないが)東京銀座の一流店にヒケをとらないだろう。初日ブレンド、2,3日目ストレート(トラジャ)だった。
今日も雲が厚く寒い。利尻はスッポリと雲に覆われている。が、雨は落ちていないので、昨日 感動した桃岩展望台コースを元地灯台まで往復し、残った時間は礼文林道の前半でも歩くことにして、8時40分発元地行きバスに乗るべくフェリータミナルに行く。定期観光バスのチケット売場で尋ねると、レブンアツモリソウ群生地にも寄るという。レブンアツモリソウはレブンウスユキソウと並ぶ礼文島を代表する花、ビラでも貼ってあれば利用客が増えるだろうに! 発車時刻は2,3分後(8時30分)、慌ててそのバスに乗り込む。乗客は15人ほど。途中下車できるということで、桃台・猫台はパスし桃岩展望台コースは 予定通り 歩くことにする。
香深8:30=定期観光バス(澄海岬・レブンアツモリソウ群生地・スコトン岬)=11:05桃岩登山口で途中下車11:10…桃岩展望台コースを元地灯台まで往復…14:35香深FT16:10(フェリー)16:50利尻島鴛泊FT・・・ペンションヘラさんの家
 ※定期観光バスは午前中約3時間で、スコトン岬のあとは桃台猫台に行って終わり

定期観光バス・・・澄海岬・レブンアツモリソウ群生地・スコトン岬
バスは香深をあとに、日食観測記念モニュメント(起登臼)と久種湖(礼文島唯一の湖沼)を車窓から眺めて浜中へ。浜中で観光道路に左折。レブンアツモリソウ群生地は浜中と澄海岬(西上泊)の間のほぼ真ん中にあるが、先客(バス3台)で混んでいたので 先に 澄海岬に行く。
澄海岬から観光道路を戻り、レブンアツモリソウ群生地へ。今度は 幸いに 観光バスは1台もいない。群生地は大小2つに分かれているが、小さい方はまだ開いていなかった。

ゲートで高山植物保護協力金(500円)を払い、記念バッジを貰って入園。いよいよレブンアツモリソウとのご対面である。大きな袋状の花弁(唇弁)と、それを包むような側花弁と呼ばれる数枚の舌状の花弁から成る姿はユニークだが愛らしい。淡いクリーム色がまたなんとも上品で(実際に見たことはないがアツモリソウとはずいぶん色が違う)、高貴な王族の幼いお姫さまといった感じである。開花が始まったばかりで、多くはまだ側花弁を開いていなかった。
レブンアツモリソウ1レブンアツモリソウ2レブンアツモリソウ3レブンアツモリソウ4レブンアツモリソウ5 ※花の名は唇弁を平敦盛が背負った母衣(ほろ。背中に長い布をたまわせた平安時代末期の防具。馬を駆けると風を孕んで膨らみ後ろからの流れ矢を防いだ)に見立て付けられた。
※平敦盛は清盛の子経盛の末子。一ノ谷の戦いで熊谷直実に首を切られた。17歳(一説には16歳)の若さだった。そのいきさつは能や歌舞伎の題材ともなっている。
スペーサー05x64ハクサンチドリとノビネチドリヒトリシズカクルマバツクバネソウマイヅルソウ 群生地の周遊は15分くらい。レブンアツモリソウのほか、マイヅルソウ(葉の形が鶴が羽を広げて舞を踊っているように見えることから)、クルマバツクバネソウ(ツクバネは秋に羽子板で突く羽に似た黒紫色の実をつけることから、クルマバは葉が車の車輪のように見えることから)、ヒトリシズカ(花の可憐さを静御前になぞらえた)、ハクサンチドリとノビネチドリの共演(ノビネチドリは咲き始め、チドリは花の付き方が千鳥の飛ぶ姿に似ていることから)を見る。
レブンウスキソウ(6月~8月)はハヤチネウスユキソウやミネウスユキソウなど、本州でも似た花を見ることができる。しかし レブンアツモリソウは類を見ない。礼文島のここだけで、しかも5月下旬~6月中旬と花期も短い(上泊にある高山植物園では8月中旬まで見ることができるそうだが鉢植え)。大きに満足してバスに戻った。

バスは浜中から北へスコトン岬、そこから一気に南下して香深を過ぎ、桃台・猫台に向かうが、私たちは桃岩登山口で途中下車(11:05)、前日に続いて再び桃岩展望台コースを歩く。

再び桃岩展望台コース(フラワーロード)
桃岩展望台 桃岩展望台から桃岩と猫岩を眺め(昨日は桃岩も霧に霞んでいた)元地灯台へ、緑の草原に咲き乱れる純白のエゾノハクサンイチゲの大群落の中を歩く。 元地灯台へレブンコザクラエゾノハクサンイチゲの群落1
可憐な赤紫のレブンコザクラがイチゲの中にあって彩りを添えている。雨露を付けた葉や花も風情があるが、(陽は射していないが)明るい空の下のトレッキングはやはり心地よい。
エゾノハクサンイチゲ2クロユリとオオバナノエンレイソウホソバノアマナエゾエンゴサクエゾノハクサンイチゲ1 ハクサンチドリ(濃い赤紫)は意外と少ない。オオバナノエンレイソウ(白)はここでは控えめ。すこし地味だがエゾエンゴサク(明るい青)はそろそろ終わり? 地面を這うように咲くキジムシロ(黄色)は注意しないと見過ごしてしまう。白に緑のスジが入ったホソバノアマナを見たのは1所だけ。同じく一所だけで見たクロユリはエンジに近い黒紫だった。
元地灯台元地海岸知床と利尻 つばめ山に上がる(標高232m、12:30)。目の前の崖の上に元地灯台が立っている。元地灯台がこんなところに立っているなんて、霧に包まれた昨日はまったく分からなかった。そして その背後に広がる日本海、素晴らしい眺めだ。北には断崖が迫る元地海岸が続き、はるかかなたに礼文岳が望める。南東の利尻は? 利尻山は残念ながら厚い雲の中だった。
エゾノハクサンイチゲの群落2ミヤマオダマキ桃岩展望台へ 往路はここまで。再び エゾノハクサンイチゲの大群落を桃岩展望台に戻る(12:40)。フェリー 桃岩展望台(13:40)からは(もちろん)近道を香深フェリータミナル(14:25)に下り、かもめ荘の女将さんにスーツケース(rimowa)を送り届けてもらい、ホテル礼文でゆったりコーヒータイム。16時10分のフェリーで礼文島を離れた。
26日は朝から無情の雨。しかし宿に停滞するつもりは毛頭ない。行動あるのみ。今日は上下のカッパに傘の完全雨対策で、桃岩展望台コースと元地海岸コースのトレッキングに出かけた。このコースは別名「フラワーロード」と呼ばれ、春から秋、高山植物が咲き乱れる礼文一、いや日本でも有数のトレッキングコースだそうだ。しかも(晴れていれば)つねに利尻山を見ながらである。
かもめ荘8:35(車)8:40知床8:45…桃岩展望台コース元地海岸コース…15:00香深・・・かもめ荘
 ※知床~桃岩登山口~元地:約8㌔、元地~香深:約5㌔

桃岩展望台コース(フラワーロード)
路線バスがあるが、宿(旅館かもめ荘)の女将さんが島の南端の知床まで車で送ってくれた。旅館かもめ荘は全室トイレ・洗面付き、食事は質量とも申し分ない(昨夜はタコのしゃぶしゃぶがメイン)。トレッキングの帰り、フェリータミナルの観光案内所に立ち寄ったが、たいへん評判の良い宿の一つのようだ。女将さんが語るには、メニューを変えなければならないので連泊客はかえって有難迷惑とのこと、4泊ともなれば一日は外食をお願いするそうだ。お薦めの宿まで紹介してくれた(民宿花しん、民宿山光、ぺんしょんウーニーと民宿きりり)

スペーサー05x64霧に包まれる元地灯台知床バス停 さて、バスを待つおばあさんに『これから山ですか?ごくろうさまです』と励まされ、雨の中を歩き始める(8:45)。昨日 スコトン行きのバスに乗り合わせたおばあさんといい、島のお年寄りはたいへん愛想がいい。 スペーサー05x64ハクサンチドリキジムシロエゾエンゴサク? 路傍にハクサンチドリ、エゾエンゴサク、ミツバオウレンに似た白い花が点々と続くが、お花畑と呼ぶほどではない。しかし、元地灯台を過ぎて驚いた。一面 ハクサンイチゲ(エゾノハクサンイチゲ)の大群生。桃岩歩道知床から灯台(2㌔)までは笹原の中の ちょっと 殺伐とした道だったが、灯台からは、丘陵を“尾根”伝いに歩く、雨の中でも快適なトレッキングロード。道の右側はなだらかな丘の起伏、左側は急斜面が一気に海岸まで落ちている。イチゲはその斜面も埋め尽くしていた。是非見たいと思っていた赤紫のレブンコザクラも真っ白いイチゲに負けじと頑張っている。咲き方は二通り。十個ほども丸いボール状に集まっているものと、ニ、三個づつ咲いているもの。
エゾノハクサンイチゲレブンコザクラエゾノハクサンイチゲ 元地灯台から桃岩展望台(2.5㌔)は文字通りの「フラワーロード」。これに利尻山の眺めが加われば“五つ星”だが。雨は小降りとなり、傘をたたんで歩く。ハクサンイチゲやレブンコザクラ以外では、オオバナノエンレイソウ、エゾエンゴサク、ミヤマオダマキ、キジムシロなど。また一所だけだが、クロユリがまわりの草花たちに負けまいと せいいっぱい 背を伸ばして咲いていた(写真は翌日のブログで)。

ところで、ほどなく桃岩展望台というところで、若い女性の二人連れに会った。観光バスを降りてちょっと足を延ばしたふうな出で立ち。今日はたいへん寒い。気温はおそらく5℃程度。心配になったが、たぶんレンジャーにも話を聞いてきているだろう。ちょっと声をかけただけですれ違った。かもめ荘に戻って分かったことだが、この二人は今夜同宿の女性で、午前中宿に着き、女将さんが桃岩登山口まで車で送ったのだそうだ。彼女たちは知床まで完歩したというから驚き。私たちのような年配者なら低体温症を心配するところだが、若さとはこんなものかと認識させられた。 桃岩登山口 今夜の同宿はもう一人。こちらは中年女性のマイカー一人旅。酒田の人。酒田はよく訪れる町なので話がはずんだ。新潟から小樽までフェリー、小樽から海岸沿いに300㌔以上を走り、(礼文の)フェリー料金が高いので車は稚内に置いてきたという。私たちも 3年前のとき 同様の方法を採ったが、こちらのパワーにも感心させられた。
桃岩展望台は展望ゼロで、すぐレンジャーハウスがある広場に下りる(トイレあり)。ハウス前のベンチに座って軽食休憩後(11:10-30)、桃岩登山口(バス停)に下りた(11:40)。

元地海岸コース(地蔵岩とメノウ浜)
元地行バスは11時18分がいったあとで、次は15時53分、とても待つわけにはいかない。もっとも 桃岩登山口から元地までは2.5㌔、もとより 歩くつもりであった。但し 道は車道(道道)で“歩道”はない。桃岩トンネルを抜け、道は大きくカーブしながら海岸へと下っていく。桃台・猫台に立ち寄る。 桃台猫台 前回、定期観光バスでまわったとき、雨風でどんなところか分からなかったからであるが、その名のとおり 桃岩と猫岩という奇岩がある、一度観賞すればじゅうぶんのところだった。桃岩は地下のマグマが地表部に押し上げ冷やされながら成長したもの。高さ250mの巨岩で、どこからでも見えるが、ここからがいちばん“桃”らしい。 猫岩と日本海
駐車場には観光バスが一台停まっていたが、人影が見当たらない。島の定期観光バスではないので不思議だったが、(私たちのあとから)展望台までゆっくり上がってきた品の良い老夫人の話を聞いて合点した。沖縄からのツアーで、みんな桃岩展望台に上がっているが、私(ともう一人、バスの中で休んでいる)は体調を崩してそれに加わらなかった。旭川からバスに揺られてきたという。桃岩展望台は登山口からだと100m以上、レンジャーハウスがある駐車場からでも40mほど登らなければならない。

スペーサー05x72地蔵岩元地バス停 桃台猫台から元地へ向かう。ウドンかソバ屋でもないかとキョロキョロを歩くうちバスの終点(元地)に来てしまった(12:15)。バス停前は広い駐車場になっているが、アイヌ彫りの店が一軒と、綺麗とはいえない公衆トイレがあるだけ。雨宿りができるところもない。そのまま進み続け地蔵岩の手前2,300㍍のところで行き止まりとなった(『落石の危険性のため立入り禁止』)。地蔵岩は衝立のような岩盤が海辺に屹立し(高さ44m)、島側の岩壁との隙間は大人数人が並んで通れそうな幅があり、その両面は石工の手で削られたかのようだった。
地蔵岩の標柱のところで、傘で雨を凌ぎながらコーヒーで体を温めてIターン(13:15)。メノウの一つも見つかったかもしれないが、海浜は歩かず車道を香深へ戻る。 ツバメオモトエンレイソウヒトリシズカ 帰路は桃岩トンネルまできつい上り坂だが、バスは16時2分、何もないところで3時間も待つのはより辛い。トンネルを抜けた桃岩登山口から車道を離れ、山道(曲がりくねった車道よりずっと近道)を下る。オオバナノエンレイソウ、礼文で初めて見るツバメオモトやエンレイソウが咲き、山道を選んで正解だった。
スペーサー05x72礼文マップ桃岩展望台近道 フェリータミナルで一休みし(14:55-)宿に戻る。明日は礼文最終日。利尻へ渡るフェリーは16時10分の予定。観光案内所によれば、西海岸と礼文滝はまだ通行不可という。レブンアツモリソウ群生地は本日開園した。さて、どこを歩こう?
観光シーズン(人も多くなり、諸費用も割高となる)に入る前の5月下旬、礼文島と利尻島を訪れました。
足跡と時間のあらましは次のとおりです。
【24日】羽田11:00(飛行機)12:50稚内13:00(バス)13:35フェリータミナル15:25(フェリー)17:20礼文島香深FT・・・旅館かもめ荘
 ※10分しかないが乗客全員の手荷物受け取りが完了するまでバスは発車しないので大丈夫
レブンアツモリソウ 【25日】香深6:18(バス)7:17スコトン岬7:25…4時間コース…11:35浜中12:05(バス)12:33内路/内路登山口12:40…礼文岳登山…16:10内路登山口/内路16:50(バス)17:10香深・・・旅館かもめ荘
 ※スコトン岬~浜中:12.8㌔、内路~礼文岳:4.5㌔、礼文岳登山は3.5H~4H
【26日】旅館かもめ荘8:35(車)8:40知床8:45…桃岩展望台コース元地海岸コース…15:00香深・・・旅館かもめ荘
 ※知床~桃岩登山口~元地:約8㌔、元地~香深:約5㌔
【27日】香深8:30=定期観光バス(澄海岬・スコトン岬・レブンアツモリソウ群生地)=11:05桃岩登山口で途中下車11:10…桃岩展望台コースを元地灯台まで往復…14:35香深FT16:10(フェリー)16:50利尻島鴛泊FT・・・ペンションヘラさんの家。
 ※レブンアツモリソウ群生地は(今年は)26日に開園した
 ※西海岸(8時間コース)と礼文滝はまだ通行が禁止されていた
利尻山(見返台園地) 【28日】レンタカーで利尻島一周(9:15~)…姫沼、石崎灯台、利尻島郷土資料館、オタトマリ沼、メヌウショロ沼(南浜湿原)、仙法志海岸、かもめ食堂、沓形岬公園、見返台園地展望台、利尻空港、富士野園地、夕日ヶ丘展望台、利尻北麓野営場・・・17:30ペンションヘラさんの家
 ※利尻島一周:58㌔、利尻空港は利尻山のビューポイントの一つ
 ※昼食、1時30分迄に入ること
【29日】ペンションヘラさんの家9:00(車)9:10利尻北麓野営場9:20…ポン山利尻山五合目、ペシ岬展望台・・・17:00ペンションヘラさんの家
 ※利尻山:一般登山者は六合目まで可。ポン山~姫沼はまだ通行不可
【30日】ペンションヘラさんの家(車)鴛泊FT8:40(フェリー)10:20稚内FT11:10(バス)11:45稚内空港13:20(飛行機)15:15羽田
4時間コース(アツモリロード)
25日、天候曇り。朝一番の路線バス(香深6:18)で島の北端スコトン岬へ。乗客は初めと終わりは私たち二人だけで、途中 おばあさんが二人乗ってきて降りていった。7時25分、4時間コース、別名アツモリロードのトレッキングに出発する。このコースは2度目、前回は2009年7月25日で、レブンウスユキソウ(礼文林道コース)が真っ盛りのときだった。今回はレブンアツモリソウと残雪の利尻山が大きなお目当てだが、事前の調査では レブンアツモリソウ群生地のオープンは未だ、昨年は5月29日だった。また今回は8時間コース(西海岸縦断)のさわりだけでも歩きたかったが 、まだ立入り禁止ということだった。

トド島展望台 スコトン岬からバス道を10分ほど戻り鮑古丹方面へ、但し前回は鮑古丹の浜に下りたが、今日は舗装された丘陵地の江戸屋山道を歩く。山道を上りつめたところにトド島展望台があり、『銭屋五兵衛貿易の地』と彫られた石碑が立っている。
案内によれば、銭屋五兵衛は加賀の人で、およそ200年前の享和から文化年間にかけて、ロシアとの密貿易のかたわら江戸仕込みのキンツバ焼を始めたので屋号を「江戸屋」としたことから字名を『江戸屋』とした、あるいは「遠藤屋」という暖簾をかけたので『エンドヤ』となったと伝えられている。いずれにしろ胆力と黄金で颯爽と北海の荒海を縦横無尽に公開していた銭屋五兵衛の壮姿が偲ばれる。
蚫古丹の浜やがて分岐。浜中へ下る道を左に見送り、鮑古丹からの上り道を右から合わせ、 スペーサー05x64エゾノリュウキンカミヤマオダマキ ゴロタ岬への歩道に入る。チシマザサの原が一面に広がり、道沿いにはタンポポの花が続く。その中で、エゾエンゴサク、ハクサンチドリ、ミヤマオダマキ、エゾノリュウキンカ?などの高山植物が懸命に命をつないでいる。
ゴロタ岬(8:35-8:40)。岬といってもここは海抜180mの小山である。雲が低くたれこめ視界は悪い。ゴロタ岬から緩やかに上り緩やかに下ったあと、木の階段の急坂をゴロタノ浜へ下りていく。厳しい冬を越して、階段が一、二箇所壊れている。そろそろ観光シーズンとなるが修復の気配はまだない。 ゴロタ岬~ゴロタノ浜 前回は このあたり エゾニュウなど大型の白い花で賑やかだったが、今はミヤマスミレ(紫)やオオバナノエンレイソウ(白)が静かに咲いていた。 スペーサー05x64ゴロタノ浜と鉄府集落エゾエンゴサクとイワベンケイ(ゴロタノ浜)ゴロタノ浜に下り海辺に沿って、1.5㌔先の鉄府の集落へ。ここでもタンポポが優勢を占めるなか、エゾエンゴサクやイワベンケイがある。海抜0mにイワベンケイとはさすが礼文島だ。
鉄府で小休止後(公衆トイレあり)、鉄府漁港の先から再び丘陵に取り付く。小さな鳥居(鉄府厳島神社)が立つ稲穂岬をはるか下に見て丘を越えると、西上泊の市街が眼下に。いったん車道に下り澄海岬に行く。

スペーサー05x72澄海岬2澄海岬1 澄海岬(10:35-10:40)。点々と浮かぶ岩礁と青く澄んだ入江、澄海岬は島を代表する景勝地で、観光バスが3台駐まっていた。岩礁ではたくさんのカモメやウミネコが羽を休めている。カモメとウミネコは遠目には区別がつかないが、足の色が黄色がウミネコ、ピンクがカモメである。 レブンアツモリソウ群生地
澄海岬をあとに浜中に向かう。広い車道で、観光バスは往来するが路線バスは通らない。途中、レブンアツモリソウ群生地がある。群生地は 明日 開園だそうで、数名のレンジャーが管理棟に詰めていた。レブンアツモリソウは昔は島のそこいらで見られたそうだが、心もとない人たちの盗掘で、今は厳重に管理保護されたここでしか見ることができない。レンジャーの好意で、入口のゲートからで、かなり離れていたが、どうにかレブンアツモリソウと分かる花を見ることができた。
浜中バス停到着11時35分。バスステーション(狭いが風雨を凌げる小舎になっている)で簡単な昼食を摂りながら香深行バスを待つ。バスは5分ほど遅れて到着(12:10)、礼文岳登山口である内路で降りる(12:38)。

礼文岳登山
礼文岳登山口(内路) 礼文岳の登山道は内路バス停の前にある商店の裏にある小さな階段から始まった(12:40)。ところが、階段の上に小さなブルドーザーが置き去りになって道を塞いでいる。工事の半ばらしい。やっとのことでブルドーザーの横をすり抜ける。前途が思いやられたが、その後は道が崩れたところはなかった。 スペーサー05x64登山道から利尻山登山道から礼文岳
明るい笹原の道は里山のような、三浦半島の山のようなのどかな感じだった。午後から上空は青空が広がり、雲の上に浮かぶ利尻山が美しく眺められた。尾根の北面に上がり、利尻山は見えなくなり、代わって礼文岳がはるかかなたに望まれた。あそこまで4時間で行って帰ってこられるだろうか? すこし不安になる。 登山道
道は新緑のダケカンバやトドマツの林の中に入り、やがて起登臼からの道と合流する。起登臼コースは廃道となっているが、その登山口には日食観測記念モニュメントがある。礼文島では 昭和23年5月18日 金環日食が観測された。 起登臼内路合流点
金環日食といえば、5月21日のそれからまだ興奮冷めやらぬが、私も“雲”のフィルターを通して見ることができた。日食グラスでは真っ黒で何も見えなかった。部分日食は小学生のとき(熊本で)見た記憶があるが、金環日食は先にも後にもこの一度きりで、次に東京や横浜で見られるのは2312年4月8日だとか。
偽礼文から礼文岳 合流点は道半ば足らず、標識によればあと70分である。勾配が徐々にきつくなり、視界が次第に開けてきた。4時間コースを“完歩”したあとの疲れも出て、やっとの思いで上がったところは“礼文。“真”礼文はまだ遠い。標高500m足らず。本州の山ならまたという選択もあるが、ここは日本最北。天気も良い。今日を逃せばチャンスは そうそう こないであろう。バスの時間(内路発16:50)があるので気がせくが、何としても礼文岳の頂上から利尻山を眺めたい。その一念のひと踏ん張りで礼文岳に上がる(490m)。
礼文岳頂上 礼文岳は島のほぼ中央、北にスコトン岬と金田岬、南に礼文林道コースや桃岩展望台コースの丘陵地と島の全貌が見渡せる。そして東、南寄りに、海から聳え立つ利尻の秀峰。飽くことなきパノラマだが、10分の短い滞在で山頂をあとにする(14:30-14:40)。 礼文岳から北の展望礼文岳から南の展望礼文岳から利尻山
道々、キジムシロやミヤマスミレ、オオバナノエンレイソウなどの高山植物を愛でる余裕も出て、16時5分、内路バス停に戻る。内路には公衆トイレと小さな東屋があり、16時50分の香深行バスまでゆっくり休憩することができた。
ところで、ガイドブックによれば、地域限定(礼文岳登山道脇)?のウメガサソウという花があるらしい。花期は6月半ば過ぎということで、今回はお目にかかれず。ネットの写真を見るとなかなか可憐である。
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